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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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1.ネフローゼ症候群とは?
ネフローゼ症候群とは、様々な原因で尿に蛋白がたくさん出てし
まい、その結果血液中の蛋白が減少した状態をいいます。はじめに
ネフローゼ症候群に気づくきっかけとして、尿に蛋白が多く含まれ
るときに認められる「尿が泡立つ」ことがあげられます。また、血
液中の蛋白が減少すると、通常蛋白の 50%以上を占めるアルブミン
という蛋白が減少します。血液中のアルブミンは水を血管内に保持
する働きがあり、血液を正常に循環させる重要な役割を担っていま
す。このアルブミンの働きにより、皮膚、肺、腸など多くの組織か
ら余分な水が血流に乗って腎臓まで運ばれ、尿として排泄されます。
しかしながら、血液中のアルブミンが減少すると、組織に余分な水
が残ることになります。余分な水が組織にあふれる状態が「むくみ」
です。また肺などに余分な水があふれると「息苦しさ」が現れます。
腎臓に水が十分運ばれないので「尿量が少なくなる」ことになりま
す。体に余分な水が増えるので、
「体重が増加」します。体が重い、
息苦しい、腸がむくむので食欲が落ちるなど多くの症状が知らずに
重なり「体がだるい」と感じるようになります。
ネフローゼ症候群のうち、明らかな原因がないものを一次性ネフ
ローゼ症候群、原因があるものを二次性ネフローゼ症候群とよびま
す。二次性ネフローゼ症候群の原因として、糖尿病、膠原病、感染
症や悪性腫瘍などがありますが、薬剤によるものも二次性ネフロー
ゼ症候群に分類されます。
<ネフローゼ症候群の原因と考えられる代表的な医薬品>
1.抗リウマチ薬(関節リウマチの経口治療薬)
・ブシラミン
・ペニシラミン
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