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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (19 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》 |
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病理 症例-3)ベバシズマブ誘発ネフローゼ症候群
70 歳代女性。転移性乳がんに対して、
ベバシズマブによる治療を開始した。
同治療開始 5 か月後より蛋白尿を認め、同 7 か月後に高血圧にくわえてネフ
ローゼ症候群(1 日尿蛋白量 3.8g、血清アルブミン 2.6g/dL)を認めた。腎生
検を実施したところ、光学顕微鏡所見(PAS 染色、PASM-HE 染色)にて糸球体
係蹄壁の肥厚、二重化および内皮細胞の腫大を認めた(写真 5、6)
。電子顕微
鏡所見では、内皮細胞の腫大、内皮下腔の開大、内腔の狭小化および足突起消
失を認めたものの、高電子密度沈着物を認めなかった(写真 7)
。ベバシズマ
ブを休薬したところ、すみやかに血圧は正常化し、同薬休薬後 3 か月で蛋白
尿は消失した。
写真5
写真6
18
70 歳代女性。転移性乳がんに対して、
ベバシズマブによる治療を開始した。
同治療開始 5 か月後より蛋白尿を認め、同 7 か月後に高血圧にくわえてネフ
ローゼ症候群(1 日尿蛋白量 3.8g、血清アルブミン 2.6g/dL)を認めた。腎生
検を実施したところ、光学顕微鏡所見(PAS 染色、PASM-HE 染色)にて糸球体
係蹄壁の肥厚、二重化および内皮細胞の腫大を認めた(写真 5、6)
。電子顕微
鏡所見では、内皮細胞の腫大、内皮下腔の開大、内腔の狭小化および足突起消
失を認めたものの、高電子密度沈着物を認めなかった(写真 7)
。ベバシズマ
ブを休薬したところ、すみやかに血圧は正常化し、同薬休薬後 3 か月で蛋白
尿は消失した。
写真5
写真6
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