よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

写真7
(7)発生機序
抗リウマチ薬であるペニシラミン、ブシラミンおよび金製剤は疾患修飾
抗リウマチ薬(disease-modifying anti-rheumatic drugs; DMARDs)に分
類される薬剤です。これらは膜性腎症を惹起することでネフローゼ症候群
に至ることが多いとされますが、微小変化型の症例も存在します 7,8)。薬剤
性膜性腎症を誘発する共通機序は、免疫複合体の腎糸球体への沈着です。
ペニシラミンは、in vitro において大きな免疫複合体を小さなものに変化
させる能力をもつことが証明されており、in vivo においても同様な機序
で免疫複合体の沈着や腎障害を起こすことが推測されています。ブシラミ
ンの構造式は、ペニシラミンに類似し分子内に 2 個の SH 基を有しているこ
とから、作用機序・分子構造の共通性などよりペニシラミンと同様な発症
機序が考えられます。発症時期としては、投薬開始後数か月から 1 年以内
が多いと報告されていますが、数年の経過で発症する症例も認めます。く
わえて金製剤は、ハプテンとして作用し自己抗体および免疫複合体が産生
される、あるいは薬剤によって障害をうけた尿細管上皮細胞由来因子が抗
19