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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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ネフローゼ症候群のうち、明らかな原因疾患がないものを一次性ネフロ
ーゼ症候群、原因疾患があるものを二次性ネフローゼ症候群とよびます。
二次性ネフローゼ症候群の原因として、糖尿病、膠原病、悪性腫瘍など基
礎疾患によるものや遺伝性腎疾患があります。薬剤によるものも二次性ネ
フローゼ症候群に分類されます。そのため、一次性あるいは薬剤と関連の
ない二次性ネフローゼ症候群を判別する必要があります。
① 一次性
・ 微小変化型ネフローゼ症候群
・ 巣状分節性糸球体硬化症
・ 膜性腎症
・ 膜性増殖性糸球体腎炎
・ IgA 腎症 他
② 二次性
・ 糖尿病性腎症
・ ループス腎炎
・ 血管炎症候群
・ アミロイドーシス
・ 遺伝性腎疾患
(Alport 症候群、Fabry 病、など) 他

(2)急性尿細管壊死
用量依存性に直接的に尿細管上皮細胞障害を惹起することでおこる中毒
性腎障害です。抗菌薬(アミノ配糖体系、セフェム系)
、抗真菌薬(アムホ
テリシン B)
、抗がん薬(シスプラチン)などで惹起されることがあります。

(3)腎血流低下
薬剤による腎血流低下による腎前性急性腎障害の経過をとります。
NSAIDs、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮
抗薬、カルシニューリン阻害薬(シクロスポリン、タクロリムス)で誘発さ
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