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財政総論 (20 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20241016zaiseia.html
出典情報 財政制度分科会(10/16)《財務省》
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近年の主要先進国における財政を巡る主な動き
米国

●2022年8月:「インフレ抑制法」成立(★)
・気候変動対策(10年間で約4,370億ドル)を講じるとともに、大企業への課税強化等で約7,370億ドルの歳入を確保し、
10年間で3,000億ドル規模の財政赤字削減
●2023年6月:「財政責任法」成立
・歳出抑制(国防費以外の裁量的支出について、2024年度は現行水準据え置き、2025年度は前年比1%増以内)や
債務上限の2025年1月までの凍結等を規定

●2024年3月:「2025年度米国予算教書」公表
・富裕層や大企業に対する課税強化等により、今後10年間で財政赤字を約3兆ドル近く削減すること等を提案
英国

●2022年9月:「成長戦略」を公表(トラス内閣)
→経済財政見通しを示さなかったこと等により市場が混乱し、「成長戦略」を相次いで見直し(トラス首相は10月に辞任)
●2022年11月:更なる「成長戦略」の見直し/新たな財政計画公表(スナク内閣)(★)
・エネルギー価格高騰対策の縮小、減税の撤回、石油・ガス企業へのエネルギー利益賦課金の引上げ等
●2024年3月:春季予算「長期的成長のための予算」を発表(引き続き財政目標は達成見込み)
●2024年7月:労働党スターマー政権が発足
・リーブス新財務相は、前政権の予算に220億ポンドの財源不足があるとし、今後歳出削減策を行う方針を表明

EU



●2024年4月:新財政ルールの法制化
・財政規律の基本原則(対GDP比で財政収支▲3%以内、債務残高60%以下)を堅持しつつ、基準値を超える国に対し
ては、純支出(利払費等を除く政府歳出)を基本的なベンチマークとして欧州委員会がサーベイランスを実施。
●2024年度予算
・2020~2023年度にかけては債務ブレーキ※が適用停止されていたが、2024年度から復活

※ 憲法(連邦基本法)に基づき、連邦政府は構造的財政収支対GDP比0.35%までしか公債発行できず。
※ 2020年にはコロナ対応等のために7年ぶりに新規公債を発行し、2020‐23年の債務ブレーキ適用停止に併せて別途の償還計画を公表。



●2021年9月:コロナによる財政赤字拡大分に相当する債務(1,650億€)を区分し、2042年までに償還することを公表

●2023年3月:年金改革法案成立(年金財政健全化のため、年金の支給開始年齢を62歳から64歳に引上げ 等)
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