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財政総論 (25 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20241016zaiseia.html
出典情報 財政制度分科会(10/16)《財務省》
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今後の日銀国債保有と銀行等の追加的消化余力
○ 日本銀行は、2024年7月、「長期国債買入れの減額計画」を決定し、保有国債残高が2026年3月までにおおよそ7~
8%減少するとの見通しを示している。
(注)2025年6月の金融政策決定会合で、2026年4月以降の買入れ方針について検討し、その結果を示すほか、必要な場合には金融政策決定会合におい
て計画を見直すこともありうるとしている。

○ これを受け、民間シンクタンクは、一定の仮定を置いて試算すると、2040年末時点の日銀の保有国債残高は120~250兆円
程度になる(2024年6月対比で320~460兆円程度減少する)との見通しを示している。
○ 一方、別の民間試算は、金融規制等によって、銀行等の追加的な国債消化余力は150~200兆円弱程度にとどまり、日銀
保有国債の減少分の一部に留まる可能性を示唆している。
日銀による国債購入ペース(左)と保有国債残高(右)
【フロー】

(兆円)

【ストック】

(兆円)

20
前提

18

見通し

600

16

500

14

国債買入れ減額計画
400

12
10

300

8

26年度以降の想定

6

上限:2.9兆円を維持
下限:0.9兆円まで減額継続

200

4

100

2
0

0
22

25

28

31

34

37

40

22

25

28

31

34

37

40

(年)
(年)
(注)2026年3月までは2024年7月の金融政策決定会合で示された国債買入れ減額計画を反映。
2026年4月以降は、毎月の買入れ額を2.9兆円に維持した場合(バンドの上限)と0.9兆円まで減らした
場合(バンドの下限)の見通しを掲載。点線は両シナリオの平均値。
(出所)日本銀行より大和総研作成
(出所)大和総研
久後翔太郎・吉田亮平・山口茜・中村華奈子・石川清香「国債需給に見る2040年までの金利上昇リスクと経済への影響」
(2024年8月28日)

(出所)「国の債務管理に関する研究会(第3回)」三菱UFJ銀行 提出資料(2023年6月2日)
(注)この他、例えば、みずほ証券によると、「民間部門全体で見ても、国債消化余力は(や
や多めに見積もったとして)100兆円~200兆円といった規模感になると考えられる」とされ
ている。( 「国債消化余力の観点から見た日銀QTの実施余地」(2024年4月23日) )

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