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会議資料 (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00035.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第61回 1/29)《厚生労働省》
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要望番号;IV S-27


SSNS の小児患者に対する glucocorticoid-sparing agent
(本薬に関連する部分のみ抜粋)

薬剤

投与量・投与期間

Clinical tips

代替薬
本薬

1,200 mg/m2/日(1 日 2 回) 目標 AUC は 50 μg h/mL 超である。本薬の投
から投与を開始する。

与を中止すると、ほとんどの小児患者で再発
するため、少なくとも 12 カ月投与を継続す
る。本薬による著しい腹痛が認められた小児
患者では、他のミコフェノール酸類似体(ミ
コフェノール酸ナトリウム等)を等価の用量
で投与してもよい(ミコフェノール酸ナトリ
ウム 360 mg は本薬 500 mg に相当する)。

MMF
本薬を投与された FRNS 又は SDNS の小児において、ステロイドなしでの寛解維持に関
する様々な結果が報告されているが、そのほとんどはレトロスペクティブな観察データに
限られている。小児 FRNS 患者 60 例を対象とした最近のクロスオーバーRCT では、本薬
と CsA の有効性が直接比較された。再発は、本薬投与患者の 36%に認められたのに対し、
CsA 投与患者では 15%であった(P = 0.06)
。無再発期間は、1 年目は本薬と比較して CsA
の方が有意に長かったが(P < 0.05)、2 年目は有意ではなかった(P = 0.36)
。有害事象は CsA
群で eGFR 低下と貧血が多く、より強い腎毒性が示唆されたことを除き、両群間で類似し
ていた。
本薬と CsA を比較した Gellermann らの研究の post hoc 解析(J Am Soc Nephrol 2013; 24:
1689-97)から、より高い AUC レベルを目標にすることで、治療中の再発が減少する可能
性があるというデータが得られた。ミコフェノール酸の曝露量が少ない小児患者(AUC <
50 mg h/ml)では再発が 1.4 回/年認められたのに対し、曝露量が多い小児患者(AUC >
50 mg h/ml)では 0.27 回/年であった。この研究からは、CNI による治療と比較して腎毒性
が少ないことも示唆された。
<日本におけるガイドライン等>
2) 小児特発性ネフローゼ症候群診療ガイドライン 2020 補遺. 日本小児腎臓病学会. 2022
年 8 月.2)
小児期発症難治性 FRNS 及び SDNS に対する本薬の使用について、以下のように記載さ
れている。
CQ3’
小児期発症難治性頻回再発型・ステロイド依存性ネフローゼ症候群に対するリツキシマ
12

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