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救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf |
出典情報 | 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》 |
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3.患者搬送前
3-1救急外来搬送までの流れ
患者が直接救急外来を受診するウォークイン(walk-in)と患者が 119 番通報し救急隊に
よって医療機関の救急外来に搬送される場合がある。救急隊によって救急外来に搬送され
るまでの流れは以下の通りである。
① 傷病者発生 → ② 119 番通報(救急隊覚知) → ③ 救急隊出動 →
④ 救急隊現場到着 → ⑤ 救急隊による初期救助 → ⑥ 救急車収容 →
⑦ 医療機関への受入要請 → ⑧ 医療機関受入応需 → ⑨ 医療機関への搬送
救急搬送の場合、薬剤師の介入が始まるのは「⑦ 医療機関への受入要請」以降とな
る。「⑨ 医療機関への搬送」と同時に迅速かつ適切な初期診療(緊急度や重症度に応じた
患者の評価、診断、治療)を行うために、「⑦医療機関への受入要請」から「⑨医療機関
への搬送」までの数分〜数十分間に、多職種が協働で患者の受入準備を行う。患者の受入
準備において薬剤師に求められる主な業務には、「患者情報の収集・評価」および「薬剤
の準備」があり、患者情報を速やかに収集・評価し、医療チーム内で想定疾患や治療方針
を共有したうえで薬剤の準備を行う。
また、ウォークイン(walk-in)患者の場合、多くの患者は軽症であるが、中には重症患
者が潜んでいることを認識しておく。
◎3-2 搬送前の多職種との情報共有・連携
医療機関への受入要請の時点で、救急隊の初期評価によって患者のバイタルサインや主
訴、受傷部位などの情報が得られており、救急外来での初期診療に役立てられる。救急隊は、
患者情報から想定される疾患を念頭に病院選定を行っている。救急隊から提供される情報
は、主訴、搬送までの経緯、バイタルサイン、既往歴、かかりつけ医療機関の情報など多岐
にわたる。これらの情報をもとにスタッフ間で想定疾患や治療方針が共有される。薬剤師も
可能な限りこれらの情報を把握し、初期治療に必要な薬剤を想定する。
■ チェック項目
項目
実施内容
解説
多 職 種 と の 情 □ 患者情報、想定疾患、治
報共有・連携
療方針の共有
救急隊から得られた情報から想定さ
れた疾患や治療方針を薬剤師も把握す
る。これらの情報から必要な薬剤を想定
し、患者の受入準備や初期診療に役立て
る。
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3-1救急外来搬送までの流れ
患者が直接救急外来を受診するウォークイン(walk-in)と患者が 119 番通報し救急隊に
よって医療機関の救急外来に搬送される場合がある。救急隊によって救急外来に搬送され
るまでの流れは以下の通りである。
① 傷病者発生 → ② 119 番通報(救急隊覚知) → ③ 救急隊出動 →
④ 救急隊現場到着 → ⑤ 救急隊による初期救助 → ⑥ 救急車収容 →
⑦ 医療機関への受入要請 → ⑧ 医療機関受入応需 → ⑨ 医療機関への搬送
救急搬送の場合、薬剤師の介入が始まるのは「⑦ 医療機関への受入要請」以降とな
る。「⑨ 医療機関への搬送」と同時に迅速かつ適切な初期診療(緊急度や重症度に応じた
患者の評価、診断、治療)を行うために、「⑦医療機関への受入要請」から「⑨医療機関
への搬送」までの数分〜数十分間に、多職種が協働で患者の受入準備を行う。患者の受入
準備において薬剤師に求められる主な業務には、「患者情報の収集・評価」および「薬剤
の準備」があり、患者情報を速やかに収集・評価し、医療チーム内で想定疾患や治療方針
を共有したうえで薬剤の準備を行う。
また、ウォークイン(walk-in)患者の場合、多くの患者は軽症であるが、中には重症患
者が潜んでいることを認識しておく。
◎3-2 搬送前の多職種との情報共有・連携
医療機関への受入要請の時点で、救急隊の初期評価によって患者のバイタルサインや主
訴、受傷部位などの情報が得られており、救急外来での初期診療に役立てられる。救急隊は、
患者情報から想定される疾患を念頭に病院選定を行っている。救急隊から提供される情報
は、主訴、搬送までの経緯、バイタルサイン、既往歴、かかりつけ医療機関の情報など多岐
にわたる。これらの情報をもとにスタッフ間で想定疾患や治療方針が共有される。薬剤師も
可能な限りこれらの情報を把握し、初期治療に必要な薬剤を想定する。
■ チェック項目
項目
実施内容
解説
多 職 種 と の 情 □ 患者情報、想定疾患、治
報共有・連携
療方針の共有
救急隊から得られた情報から想定さ
れた疾患や治療方針を薬剤師も把握す
る。これらの情報から必要な薬剤を想定
し、患者の受入準備や初期診療に役立て
る。
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