処置内容を把握する。救急搬送前の処置内容は、救急隊や同乗した医療スタッフなどから聴
取する。
■ チェック項目
項目

実施内容

解説

救急搬送前の処

□ 救急搬送前に実施され

救急車内などの救急搬送前に使用さ

置内容の確認

た処置や薬剤の確認

れた薬剤は救急外来における治療に影

確認する対象者

□ 救急隊

響を及ぼす。処置内容などは救急隊もし

□ 医療スタッフ

くは同乗した医療スタッフに確認する。

４）搬送前の医療機関での治療歴
救急外来を受診する前に他の医療機関を受診し、治療を受けている患者では、その内容が
救急外来もしくは入院後の診断や治療に影響を及ぼす場合があるため、薬学的観点から評
価を実施する。そのため、前医の治療歴は診療情報提供書などの文書情報に加え、可能な限
り、前医の医療スタッフからの聴取を医師や看護師と協働で行い、詳細な情報収集に努める
ことが重要である。
■ チェック項目
項目

実施内容

解説

前医の治療歴の

□ 診療情報提供書

抗菌薬や抗てんかん薬、NSAIDs の投

把握

□ 前医の医療スタッフか

与など、搬送前の医療機関での治療の有
無が今後の治療に影響する場合がある。

ら聴取

治療歴は診療情報提供書や前医の医療
スタッフなどから医師や看護師と協働
し聴取し、今後の薬物治療に反映させ
る。

５）診療時の患者所見
救急外来では、診察、検査、初期治療が同時進行しており、薬剤師が関わる時点で確定診
断がついていないことも多い。そのため、薬剤師は患者の身体所見やバイタルサイン、血液
ガス分析、血液検査結果を薬学的観点から活用できるようにし、医師や看護師と所見を共有
する。さらに、一般 X 線撮影 (Xp)、コンピュータ断層撮影 (CT) などの検査結果を理解で
きるように努め、薬剤性間質性肺炎など薬剤による有害事象が疑われる異常所見の見方を
理解し、薬学的観点から医師に情報提供できるとよい。
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