よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (15 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf
出典情報 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

保険証、救急時医療情報

療機関からの処方歴、過去の処方歴、処

閲覧機能

方薬の内容、調剤した保険薬局の情報な

□ 薬袋

ど複数の薬歴情報が得られるが、これら

□ 保険薬局(かかりつけ薬

の情報が全てとは限らないため、その他
複数の資料を用いて薬歴の確認を行う。

局)に連絡
□ 医療機関(前医、かかり

その際には、患者本人や身近な人物、か
かりつけ医や薬局から必要に応じて他

つけ医)に連絡

医療機関からの処方歴がないか確認し、

□ 過去の処方歴
(自施設のカルテ情報)

正確な薬歴情報を把握する。
お薬手帳や薬剤情報提供書、薬袋が無
い場合、所持している診察券や医療機関
および薬局の領収書などから、記載され
た医療機関や薬局に問い合わせを行う
ことで情報収集を行う。

服薬状況の把握

□ 服薬状況の確認

患者は処方通りに服薬しているとは
限らない。本人だけでなく残薬や家族な
どからも服薬状況を確認する。

□ 調剤方法

例として、食欲不振にもかかわらず一
包化された血糖降下薬を服用して低血
糖になったなど調剤方法が救急搬送の
原因になる場合もある。
怠薬 (処方薬を服薬していない)や自

□ 怠薬の有無
□ 自己調節の有無

己調節の服薬が薬物有害事象や現疾患

□ 服薬方法の誤り

の増悪に影響する可能性がある。また、
本人の認識の誤りで服薬方法が間違っ
ている場合もある。

3)救急搬送前の処置内容
救急救命士は、医師の指示に基づき心肺停止傷病者へのアドレナリン投与、低血糖傷病
者へのブドウ糖液投与など「特定行為」
(看護師の「特定行為」とは異なる)を実施できる。
アナフィラキシーが疑われた患者には、救急搬送前にアドレナリン自己注射薬を投与でき
る場合がある。ドクターカーやドクターヘリなどで出動した医師は、病院到着前に様々な処
置を実施する。
このように病院到着前の救護活動の段階から医療処置は開始されている。その内容が救
急外来での診断や治療方針に影響する可能性があるため、救急搬送前に使用された薬剤や
9