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救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (24 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf
出典情報 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》
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□ 瞳孔

毒薬物により瞳孔が散瞳または縮瞳
する場合がある。

□ 反射低下

バイタルサイン以外にも薬毒物では

□ 口渇

反射低下や口渇、痙攣、尿閉などの症状

□ 痙攣

が現れることがある。その他にも下痢、
流涙、喘鳴などのトキシドロームは多数

□ 尿閉

あるため、複数の項目から薬毒物が推定
される。

2)中毒患者に対する解毒・拮抗薬
患者への対応は、①全身管理と対症療法、②吸収の阻害、③排泄促進、④解毒・拮抗薬の
投与である※。特に、起因物質に対して特異的な解毒薬が存在する場合には、適応を厳密に
評価し、迅速な投与が求められる。
■ チェック項目
項目

実施内容

解説

急性薬毒物中毒

□ 起因物質が同定されて

起因物質が同定できない場合はトキ

いる

シドロームから想定することが重要で

□ 起因物質が同定されて

ある。推定された起因物質に基づき、特
異的な解毒薬の投与を検討することも、

いない

治療の選択肢の一つとして考慮される。
中毒に対する解毒・拮抗薬の例
解毒・拮抗薬

□ アトロピン

有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫
剤中毒に対して、ムスカリン様受容体に
おけるアセチルコリンの作用を競合的
に阻害する。

□ N アセチルシステイン

アセトアミノフェンを過量摂取4~24
時間後は Rumack-Matthew のノモグラム
を参考に投与開始する。



急性薬毒物中毒治療の詳細は、
「急性中毒標準診療ガイド(へるす出版 一般社団法人日本

中毒学会監修)」を参考にされたい。

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