よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (20 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf
出典情報 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

□ 代謝・排泄能

腎機能・肝機能障害の有無を確認す
る。

□ 相互作用

医薬品相互作用により薬剤起因性疾
患の原因となり得るか評価する。

□ アドヒアランス

副腎皮質ステロイド薬では急激な怠
薬により副腎不全を発症する場合があ
る。このように服薬アドヒアランスが薬
剤起因性疾患の原因となる場合もある
ため、アドヒアランスも評価する。

治療・検査への

□ 手術方針

抗血栓薬を服用している場合は最終

影響

服用日・時間を確認する。ワルファリン
であれば PT-INR の確認し、術中・術後
の出血リスクを評価する。また、状況に
応じて拮抗薬・中和薬の使用を検討す
る。
メトホルミンは造影剤使用前後 48 時

□ 造影剤の使用方針

間の休薬が推奨される。
情報共有

□ 口頭での情報共有

診療チームでは迅速性を考慮し口頭
で情報共有する場合が多い。診療後には

□ 診療録に記録

共有した内容や医師からの返答・指示を
診療録に記録する。(4-4 薬物治療に
関する記録 参照)
治療への反映

□ 常用薬の継続確認

患者の状態に応じて、常用薬の継続の
可否が検討される。例えば、食事摂取が
難しい場合は低血糖リスクを考慮して
血糖降下薬の一旦中止が検討される。ま

□ 常用薬の中止確認

た、現疾患の悪化との関連が疑われる薬
剤については、その中止が検討される。
ただし、甲状腺ホルモン製剤やパーキン
ソン病治療薬など、中止により患者の状
態が著しく悪化する可能性のある薬剤
については、その継続を検討する必要が
ある。
必要な検査値の

□ 薬物血中濃度

血中濃度測定が可能な薬剤であれば
血中濃度を測定し、継続の可否を検討す

提案

る。
(3-4 血中濃度測定 参照)
14