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救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf |
出典情報 | 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》 |
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3-3 薬剤の準備
1)患者情報に基づいた薬剤準備
薬剤師は、患者搬送までの限られた時間で必要な薬剤の準備を医師や看護師と協働して
行う。救急外来では輸液、気管挿管に使用する薬剤、血液製剤、急性薬毒物中毒における拮
抗薬の準備など、多岐にわたる薬剤準備が求められる。各薬剤の特性や使用方法について十
分に理解したうえで薬剤を準備する。救急医療で使用する薬剤の詳細は、
「薬剤師のための
救急・集中治療領域標準テキスト(へるす出版, 一般社団法人日本臨床救急医学会・一般社
団法人日本病院薬剤師会共同監修)」を参考にされたい。
■ チェック項目
項目
実施内容
解説
患者搬送前に得
□ 救急外来の定数配置薬
患者搬入後、即時初期治療を開始され
られた情報に基
づいた薬剤準備
から準備
るため、患者の情報から薬学的評価を行
□ 非定数配置薬から準備
い必要な薬剤を事前準備する。救急外来
(麻薬や高額医薬品な
に常時在庫されていない薬剤について
ど)
は、患者到着前に薬剤部より調達するな
ど、必要な対応を行う。
迅速な投与が必
要な薬剤の準備
□ 事前の投与設計及び調
製準備
t-PA 製剤や直接作用型第 Xa 因子阻害
剤中和剤などの投与設計が必要な薬剤
は事前に投与計画を立案し、医師に提案
する。
2)輸液
救急外来においては、早期から輸液療法が開始されることがある。脱水や侵襲による血管
透過性亢進に伴う循環血漿量減少を補うため、細胞外補充液が投与されることが一般的で
ある。また、初期治療としてカリウム非含有の開始液(1 号液)が使用されることもあるが、
ブドウ糖含有に留意する。また、救急外来では、病態に応じて急速輸液が実施される場合が
あり、カリウム濃度など輸液製剤の組成に注意する。
■ チェック項目
項目
輸液の準備
実施内容
解説
□ 初期輸液(細胞外補充
循環血漿量の減少を補うため、細胞外
液、開始液)の準備
補充液が投与される。外傷や熱中症など
病態に応じて、加温、冷却した初期輸液
を準備する。
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1)患者情報に基づいた薬剤準備
薬剤師は、患者搬送までの限られた時間で必要な薬剤の準備を医師や看護師と協働して
行う。救急外来では輸液、気管挿管に使用する薬剤、血液製剤、急性薬毒物中毒における拮
抗薬の準備など、多岐にわたる薬剤準備が求められる。各薬剤の特性や使用方法について十
分に理解したうえで薬剤を準備する。救急医療で使用する薬剤の詳細は、
「薬剤師のための
救急・集中治療領域標準テキスト(へるす出版, 一般社団法人日本臨床救急医学会・一般社
団法人日本病院薬剤師会共同監修)」を参考にされたい。
■ チェック項目
項目
実施内容
解説
患者搬送前に得
□ 救急外来の定数配置薬
患者搬入後、即時初期治療を開始され
られた情報に基
づいた薬剤準備
から準備
るため、患者の情報から薬学的評価を行
□ 非定数配置薬から準備
い必要な薬剤を事前準備する。救急外来
(麻薬や高額医薬品な
に常時在庫されていない薬剤について
ど)
は、患者到着前に薬剤部より調達するな
ど、必要な対応を行う。
迅速な投与が必
要な薬剤の準備
□ 事前の投与設計及び調
製準備
t-PA 製剤や直接作用型第 Xa 因子阻害
剤中和剤などの投与設計が必要な薬剤
は事前に投与計画を立案し、医師に提案
する。
2)輸液
救急外来においては、早期から輸液療法が開始されることがある。脱水や侵襲による血管
透過性亢進に伴う循環血漿量減少を補うため、細胞外補充液が投与されることが一般的で
ある。また、初期治療としてカリウム非含有の開始液(1 号液)が使用されることもあるが、
ブドウ糖含有に留意する。また、救急外来では、病態に応じて急速輸液が実施される場合が
あり、カリウム濃度など輸液製剤の組成に注意する。
■ チェック項目
項目
輸液の準備
実施内容
解説
□ 初期輸液(細胞外補充
循環血漿量の減少を補うため、細胞外
液、開始液)の準備
補充液が投与される。外傷や熱中症など
病態に応じて、加温、冷却した初期輸液
を準備する。
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