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救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (21 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf
出典情報 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》
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□ 血糖値

意識障害の原因の一つとして、低血糖
が挙げられる。そのため、血糖降下薬を
服用している患者の意識障害に対して
血糖測定が行われ、薬剤性の低血糖の可
能性が評価される。また、血糖降下薬だ
けでなく、シベンゾリンなど低血糖リス
クを有する薬剤の服用にも注意する。

□ その他検査値

その他検査値の追加も必要に応じて
提案する。
例)ワルファリン服用患者であれば PTINR の測定提案や検査結果の確認を行
い、抗凝固能を評価したうえで投与量を
検討する。

治療薬の提案

□ 治療薬の提案

薬歴は、薬物治療の方針決定に重要な
情報源である。 薬歴に基づいて、患者に
最適な治療薬を提案する。
例)β 遮断薬を服用中の患者がアナフィ
ラキシーショックを起こした場合、β 受
容体が遮断されているため、アドレナリ
ンの気管支拡張作用や血管収縮作用が
減弱し、通常のアドレナリン投与で症状
が十分に改善しないことがある。このよ
うな場合には、グルカゴンを投与するこ
とが有効な選択肢となりうる。

◎4-4

薬物血中濃度の評価(自実施で測定が可能な施設)

薬歴および臨床所見に基づき、血中濃度測定が患者の治療に必要であると考えられる場
合は血中濃度測定を提案する。血中濃度測定は、副作用発現の評価、患者の薬物治療へのア
ドヒアランスの推定を可能とする。薬剤ごとに測定結果が出るまでの期間は異なるため、各
薬剤の測定までの時間を事前に把握しておく必要がある。
■ チェック項目
項目

実施内容

解説

血中濃度の評価

□ 血中濃度測定が可能な

測定可能な薬剤であっても、検査の実

薬剤の把握

施機関(院内検査室または外部検査機
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