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救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (26 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf
出典情報 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》
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□ 患者状況に応じた薬剤

量を提案する。
・血栓溶解療法(tPA)時の血小板数や PT-

の選択
□ 病態やグラム染色を基
に した 初期 抗菌 薬 の 選

INR の確認をする。
・外傷時の創部状況や破傷風ワクチン接
種歴を把握し、破傷風トキソイド、抗



破傷風人免疫グロブリン投与を提案。
・病態や既往歴、グラム染色に基づき、
適切な初期抗菌薬を提案する。

2)薬剤の準備と調製
初期診療時も医師や看護師と協働し、薬剤の準備や調製を行う。詳細は「3-3 薬剤の

準備」を参考にされたい。
3)小児患者に対する薬剤投与の注意点
小児患者の薬剤投与は、体重または体表面積により薬剤の投与量が変わる。小児の薬物動
態は、成長とともに薬剤の吸収・分布・代謝・排泄が変化する。そのため煩雑な救急外来の
場で安全かつ迅速に投与できるよう、各薬剤の小児に対する投与量や希釈液量、投与速度な
どは、院内で統一しておくとよい。また、救急で使用される薬剤の中には小児に適応のない
薬剤があるため、適応外使用の手続きを各施設の規則に沿って事前に実施しておく。薬剤の
投与量決定には体重の把握が重要であるが、不明な場合は Broselow テープ®︎などのツールも
活用することができる。
■ チェック項目
項目

実施内容

解説

小児患者に対する薬剤投与の注意点
小児患者への薬

□ 年齢、体重の把握

小児に対する投与量や希釈液量、投与

物治療

□ 投与量・希釈液量・投与

量などを院内で統一し、安全かつ迅速に
薬剤投与ができるようにする。

速度の標準化
□ 適応外使用への対応

4)投与前の確認
患者の状態は、治療の経過や時間の経過とともに変動するため、薬剤投与直前には、薬
学的観点から再評価を行う必要がある。注射薬の投与にあたっては、薬効、投与速度、配
合変化、投与ルートなどを慎重に検討する。特に、カテコラミン製剤のように、厳密な流
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