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救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (23 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf
出典情報 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》
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のある薬毒物の

□ 救急隊より聴取

といった情報は、救急隊や家族からの聞

情報収集

き取りによって得られることが多い。特
に、施設入居中の高齢者においては、生

□ 施設職員より聴取

活用品の誤飲が頻発するため、周囲の人
物からの情報収集が重要となる。
□ 薬毒物の実物

薬毒物の名称を正確に把握できない
場合も多いため、実物や空包装の確認も
併せて行うことが望ましい。空包装の数

□ 空包装

から摂取量を推定することも可能であ
るが、実際の摂取量とは異なる場合もあ
る点に留意する必要がある。

□ 薬毒物の摂取が

密閉空間での火災では、一酸化炭素中

疑われる現場状況

毒をはじめ、様々な化学物質による中毒
が発生する可能性がある。化学繊維の燃
焼によるシアン中毒もその一つである。
そのため、現場の状況から中毒起因物質
を推定することが重要となる。嘔吐物の
色調変化は、摂取した薬剤の色素による
可能性があるため、嘔吐物についても確
認する必要がある。

□ 薬歴情報

医薬品の過量摂取が疑われ、薬毒物や
空包装などがない状況では、お薬手帳、
薬剤情報提供書などの薬歴情報で起因
物質を推定する。

□ 中毒物質迅速検出キッ


中毒症状が疑われ、被疑薬が不明な場
合は中毒物質迅速検出キットを用いて
被疑薬が推定される。

トキシドローム

□ 呼吸数

薬毒物の中毒症状として、呼吸数、脈
拍数、体温、血圧の変動が認められるこ

□ 脈拍数

とがある。これらのバイタルサインの変
動は、薬毒物の種類や作用機序によって

□ 体温

異なり、重症度の評価にも繋がるため、

□ 血圧

詳細に把握することが重要である。
□ 意識状態

薬毒物による幻覚、興奮、抑制、昏睡
状態など意識状態にも影響する場合が
ある。
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