循環

□ 血圧

収縮期血圧が 90 mmHg 未満であれば

(Circulation; C)

□ 脈拍

ショックが疑われ、普段の血圧よりも 30

□ 末梢温感

mmHg 以上の血圧低下があれば循環の
異常が疑われる。
脈拍は 60〜100 回/分が正常であり、
60 回/分未満を徐脈、100 回/分以上を頻
脈と呼ぶ。脈拍は個人差が大きいことも
考慮する。心機能低下や循環血流量の低
下がある場合、通常末梢は冷たいが、血
管拡張がある場合は温かく感じる。

中枢神経

意識障害の評価は，Japan Coma Scale

□ 意識障害

(Dysfunction of

(JCS) や Glasgow Coma Scale (GCS) のス

CNS; D)

ケール評価が行われる。加えて、瞳孔径、
対光反射などの神経学的診察が施行さ
れ、脳機能の状態が総合的に評価され
る。

体温

□ 体温

体温は、感染症や炎症、ショックなど

(Exposure &

の病態を把握するために重要な情報源

environmental

となる。

control; E)
各種検査結果

□ 血液ガス分析

動脈血ガス分析は、動脈血酸素分圧
(PaO2)、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)、
pH、重炭酸イオン濃度(HCO3-)を測定す
ることで、患者の呼吸状態および酸塩基
平衡を迅速に評価する検査である。さら
に、乳酸値(Lac)の測定により末梢循環状
態を評価し、電解質の測定など、多岐に
わたる生化学的検査を同時に行うこと
ができる。

□ 検体検査

患者の現疾患や既往歴に関わる検査
項目、肝機能および腎機能といった薬物
代謝に影響を及ぼす検査項目、ならびに
国際標準化比率（PT-INR）などの薬物治
療の効果を評価するための検査項目を
確認する。これらの血液検査結果は、
個々の患者に最適な薬物治療を決定す
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