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救急外来における薬剤師業務の進め方 令和7年2月1日作成 Ver.1.0 (19 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/activity/guideline/20250213-1.pdf
出典情報 救急外来における薬剤師業務の進め方(2/13)《日本病院薬剤師会》
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るための重要な情報源となる。
□ 一般 X 線撮影 (Xp)

病態を把握するために Xp や CT が実

□ コンピュータ断層撮影

施される。肺炎であれば肺炎像、心不全
であれば胸水貯留などの画像所見と臨

(CT)

床所見を照らし合わせながら薬物治療
が実施される。
薬剤師も適切な薬物治療を実施する
ために画像所見を医師と共に確認でき
るとよい。

◎4-3

患者情報の薬学的評価

薬歴、症状、診療時の所見、検査値などの情報をもとに薬学的評価を行う。薬剤起因性疾
患の疑いがあれば、医師や看護師などの医療スタッフと情報共有し、診断や今後の治療方針
に反映していく。薬歴に問題点が無いことを評価することも大切である。
また、常用薬が今後の検査・治療方針に影響する場合がある。例えば、手術方針であれば
抗血栓薬の服薬歴を確認し、最終服薬時間から周術期の出血リスクの評価および休薬期間
の確認などを行う。造影剤を用いた検査ではメトホルミンの服薬歴の確認が重要であり、検
査実施後の乳酸アシドーシス発症にも注意したい。
■ チェック項目
項目
薬剤起因性疾患

実施内容

解説

□ 身体所見

患者の身体所見や検査結果から、薬剤

の推定

起因性疾患の可能性を評価する。薬剤起
因性疾患が疑われる場合には、薬歴を詳

□ 検査結果

細に確認し、患者の症状発現時期と各薬
剤の投与開始時期との関連性を検討す
□ 被疑薬の推定

ることで、被疑薬を推定する。具体的に
は、被疑薬の副作用発現時期が患者の症
状発現時期と一致しているか、あるい
は、その薬剤の既知の副作用が患者の症
状と一致しているかなどを検討する。

薬剤起因性疾患

□ 投与量

体重や年齢などに応じた適切な投与

を発症するリス

量ではなく、漫然と過量な投与が継続さ

ク因子

れていないか確認する。
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