よむ、つかう、まなぶ。
○個別事項(その4)について-7-1 (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00120.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第497回 11/17)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
反復着床不全・反復流産について
○ 反復着床不全・反復流産について、関連する生殖医療ガイドラインの記載事項等を以下に示す。
【反復着床不全】
○ 体外受精において、40歳未満の方が良好な胚を4回以上移植した場合、80%以上の方が妊娠されると言われている。
○ よって、良好な胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を反復着床不全という。
【反復流産】
○ 妊娠22週未満において、人工的操作を加えることなく、種々の原因で妊娠が中断することを自然流産という。全妊娠の7~
15%にみられ、その原因は複雑多岐にわたるが、早期流産のうちでは胎芽あるいは胎児の染色体異常によるものが多い。
○ 自然流産を2回以上繰り返した状態を反復流産という。
【生殖医療ガイドラインの記載事項】
#
CQ
Answer
29 ○ 反復着床不全に子宮内膜胚受容 1.反復着床不全症例において子宮内膜胚受容能検査の結果に基づく個別化胚移植を行う。(C)
能検査は推奨されるか?
31 ○ 反復着床不全にSEET 法は?
1.反復着床不全において無治療群と比較してSEET法が臨床的妊娠率を改善させるか否かは現時点では不明である。し
かし、SEET法により臨床的妊娠率の改善を認めた報告も散見されるため、治療オプションの1つとして考慮される。
(C)
2.反復着床不全において無治療群と比較をしても流産・早産・多胎・異所性妊娠・胎児奇形(染色体異常、形態異常、
解剖学的異常)などの有害事象の発生には差を認めない。(B)
33 ○ 反復着床不全に高濃度ヒアルロ 2.反復着床不全の患者に対する高濃度ヒアルロン酸を含む胚移植用培地の使用は、妊娠成績を改善させる可能性があ
ン酸含有培養液は?
32 ○ 反復着床不全にTh1/Th2 測定は
推奨されるか?
る。(B)
1.末梢血を用いたTh1/Th2測定は反復着床不全の診断に有効である可能性がある。(C)
2.子宮内膜を用いたTh1/Th2測定は反復着床不全の診断に有効である可能性がある。(C)
3.複数回の良好胚移植で妊娠が成立しない場合には末梢血Th1/Th2比の検査実施が考慮される。(C)
35 ○ 反復着床不全にタクロリムス・ 1.反復着床不全に対するアスピリン・グルココルチコイドによる治療は有効である可能性がある。(C)
LDA 等の免疫治療は有効か?危険
性は?タクロリムス・LDA 等は不
妊治療に有効か?
19 ○ PGT-A の適応、有効性は?
2.反復着床不全に対する治療として、ヘパリン・タクロリムス・ヒドロキシクロロキン・免疫グロブリン・脂肪乳
剤・抗TNF阻害薬などの使用が考慮される。(C)
2.反復流産症例に対して流産回避を目的とする場合に、PGT-Aを併用する生殖補助医療は有用である。(B)
○
PGT-A は累積妊娠成績や周期あ
たりの妊娠率と流産率の改善に有
用か?
参考:「生殖医療の必修知識2020」(日本生殖医学会)、「生殖医療ガイドライン」(日本生殖医学会)、産科婦人科用語週・用語解説集(日本産科婦人科学会)、日本産婦人科医会HP「反復着床不全」
27
○ 反復着床不全・反復流産について、関連する生殖医療ガイドラインの記載事項等を以下に示す。
【反復着床不全】
○ 体外受精において、40歳未満の方が良好な胚を4回以上移植した場合、80%以上の方が妊娠されると言われている。
○ よって、良好な胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を反復着床不全という。
【反復流産】
○ 妊娠22週未満において、人工的操作を加えることなく、種々の原因で妊娠が中断することを自然流産という。全妊娠の7~
15%にみられ、その原因は複雑多岐にわたるが、早期流産のうちでは胎芽あるいは胎児の染色体異常によるものが多い。
○ 自然流産を2回以上繰り返した状態を反復流産という。
【生殖医療ガイドラインの記載事項】
#
CQ
Answer
29 ○ 反復着床不全に子宮内膜胚受容 1.反復着床不全症例において子宮内膜胚受容能検査の結果に基づく個別化胚移植を行う。(C)
能検査は推奨されるか?
31 ○ 反復着床不全にSEET 法は?
1.反復着床不全において無治療群と比較してSEET法が臨床的妊娠率を改善させるか否かは現時点では不明である。し
かし、SEET法により臨床的妊娠率の改善を認めた報告も散見されるため、治療オプションの1つとして考慮される。
(C)
2.反復着床不全において無治療群と比較をしても流産・早産・多胎・異所性妊娠・胎児奇形(染色体異常、形態異常、
解剖学的異常)などの有害事象の発生には差を認めない。(B)
33 ○ 反復着床不全に高濃度ヒアルロ 2.反復着床不全の患者に対する高濃度ヒアルロン酸を含む胚移植用培地の使用は、妊娠成績を改善させる可能性があ
ン酸含有培養液は?
32 ○ 反復着床不全にTh1/Th2 測定は
推奨されるか?
る。(B)
1.末梢血を用いたTh1/Th2測定は反復着床不全の診断に有効である可能性がある。(C)
2.子宮内膜を用いたTh1/Th2測定は反復着床不全の診断に有効である可能性がある。(C)
3.複数回の良好胚移植で妊娠が成立しない場合には末梢血Th1/Th2比の検査実施が考慮される。(C)
35 ○ 反復着床不全にタクロリムス・ 1.反復着床不全に対するアスピリン・グルココルチコイドによる治療は有効である可能性がある。(C)
LDA 等の免疫治療は有効か?危険
性は?タクロリムス・LDA 等は不
妊治療に有効か?
19 ○ PGT-A の適応、有効性は?
2.反復着床不全に対する治療として、ヘパリン・タクロリムス・ヒドロキシクロロキン・免疫グロブリン・脂肪乳
剤・抗TNF阻害薬などの使用が考慮される。(C)
2.反復流産症例に対して流産回避を目的とする場合に、PGT-Aを併用する生殖補助医療は有用である。(B)
○
PGT-A は累積妊娠成績や周期あ
たりの妊娠率と流産率の改善に有
用か?
参考:「生殖医療の必修知識2020」(日本生殖医学会)、「生殖医療ガイドライン」(日本生殖医学会)、産科婦人科用語週・用語解説集(日本産科婦人科学会)、日本産婦人科医会HP「反復着床不全」
27