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資料1-2-9診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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142 ミオクロニー欠神てんかん
○ 概要
1.概要
主症状はミオクロニー欠神発作(意識は曇り、両上肢を中心とする四肢の律動的なミオクロニー性攣縮と
強直性収縮を特徴とする特異な発作型)であり、強直間代発作も認める場合がある。てんかんの平均発症
年齢は7歳(11 か月~12 歳6か月)で、特徴的な脳波異常を伴う。様々な程度の知的障害や行動障害を伴
うことがある。
2.原因
原因は不明であり、遺伝子異常も明らかでの報告もあるが,疾患特異的なものはない。
3. 症状
① ミオクロニー欠神発作:発作開始と終了は突然で、持続時間は 10~60 秒程度とされる。頻度は日に数
回からしばしば何十回となる。程度が様々の意識のくもりと律動性の強いミオクロニーが明らかな強直
性収縮を伴うことが特徴で、ミオクロニーは主に肩、上肢に強く、時に下肢にもみられることもある。付
随する強直性収縮のために、腕のミオクロニーでは段付きに上肢が挙上する。立位の場合、姿勢によ
り転倒することもある。呼吸の変化や尿失禁などの自律神経症状もみられることがある。
② 希に全般性強直間代発作を伴う。
③ 様々な程度の知的障害(70%)や発達障害、行動障害を伴うことがある。
4.治療法
バルプロ酸、エトスクシミド、ラモトリギンをはじめ種々の抗てんかん薬が用いられる。発作は、抑制される
場合もあるが、おおむね難治であり、知的障害・行動障害については効果が無く、外科治療は無効である。
5.予後
治療抵抗性であるが、長期的には寛解する症例もある。しかし、発作が抑制されても、発達正常域の症例
はいない。

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