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参考資料2 薬害に関する授業実践事例集 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000197733_00006.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第22回 3/13)《厚生労働省》
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【 2 時間目】 山口美智子氏 (薬害肝炎全国原告団前代表) よる講演

(C型肝炎について)

〇C型肝炎は、他の薬害被害者と異なり、外見では分からない上、自覚症状
が出てくるのも肝便変になる頃であり、 気づいたころには手遅れとなって
しまうつう。

〇インターフェロンを 1 日おきに 2 年間、300 本注射した。 治療の成果でウ
イルスズスは除去された。現在の治療では、インターフェエロンは 1 週間に 1 回
で良くなっており、 インターフェロンを使わずに飲み楽だけで済む場合も
ある。しかし、ウイルスが除去できても、がんになることはあり、検査を
受け続ける必要がある。

〇C型肝炎ウイルス感染による被害は、精神的被害、肉体的被害、経済的被
害、社会的被害に分類できる。
・精神的被害 : 急性肝炎から慢性肝炎、肝人硬変、肝がん、死とそれぞれ何
割進行していく、という説明を受け、いつも不安であったということな

「て

・肉体的被害 : インターフエロンによる副作用、発熱、脱毛、階段の昇降
時に切れすることなど

・ 経済的被害 : 治療費。現在は国からの助成が出ており、治療が短期化し
ているが、それでも負担はある。

・社会的被害 : 地域によっつて偏見・差別があったりした。家族にも言うこ
とができない人や内定を取消された人もいた。また、いくらか病気のこ
とが知れ渡っつ てきた今でも差別はある。原告団の事務所を立ち上げる際、
同じ建物の歯科医院から |看板を出さないでくれ」 と言われた。

自分にとって一番大きかったのは、和社会的被害。小学校の教師をしていた

が、体育の授業で運動できなかつったり、インターフェロン注射に伴う発熱

を抑える解熱剤服用による下痢のため、授業中にトイレに行かなくてはい

けなかったり、仕事に支障が生じした。小さいころからと志望し、一生の仕事
思っていた教師であったが、 子供に責任持てないと思い、退職。
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