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別紙3○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00058.html
出典情報 先進医療会議(第122回 6/8)《厚生労働省》
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先進医療会議の事前照会事項に対する回答2

先進医療技術名: 切除不能大腸癌肝転移に対する生体肝移植術
2023 年 5 月 29 日
所属・氏名:京都大学医学部附属病院 肝胆膵・移植外科 波多野 悦朗

(研究実施計画書及び実施届出書について)
1.指摘事項1の「1.」の(1)の質問に対する回答として、「転移巣が肝内に限局している場合に限れ
ば、腫瘍マーカーの動向に関わらず予後の改善を期待できると考えております」という点がございま
したが、この点については承知いたしました。
一方では CEA 高値症例の中には「転移巣が肝内に限局していない場合」、つまり潜在的な肝転移
以外の転移があることを、稀ではありますが臨床上経験します。「転移巣が肝内に限局している場合
に限れば」なので、このような潜在的な肝転移以外の転移のために、セーフティーネットを置く必要は
ないでしょうか?この点につき、ご説明をお願いします。
【回答】
ご指摘いただきありがとうございます。
肝臓以外の転移の検索については、CT の他、FDG-PETにて全身の検索を行うことを条件としていま
す。ただし、FDG-PETでは微小な転移を検出することが困難な場合もあることは事実で、このような微
小転移の存在の可能性を示すものとして腫瘍マーカーは有用な指標になりうると考えます。
一方で、海外からの報告によると、切除不能大腸癌肝転移に対する肝移植の大きな特徴の一つに、肝
移植後に再発を認めても、その転移巣に対する治療を適切に行えば良好な予後を見込めるとされてい
ます。特に、再発部位としては肺転移が多いとされ、肺転移は治療可能な場合も多く、予後は決して悪く
ないとされています。つまり、肝移植前に画像で検出できないような微小転移が存在しているとしても、
特にそれが肺転移である場合には良好な予後を期待できると考えています。

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