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別紙3○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00058.html
出典情報 先進医療会議(第122回 6/8)《厚生労働省》
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令和5年5月 25 日
「生体肝移植術(整理番号B135)」の有効性・安全性にかかる評価について
先進医療技術審査部会
座長

竹内



京都大学医学部附属病院から申請のあった新規技術について、先進医療技術審査部
会で安全性・有効性について検討を行い、その結果を以下の通りとりまとめたので報
告いたします。

1.申請医療機関からの申請に基づく先進医療の概要
先進医療の名称:生体肝移植術
適応症:切除不能大腸癌肝転移
内容:
(概要・先進性)
我が国において、結腸・直腸癌の罹患率および死亡率は著しく増加している。治癒切
除が可能な Stage I~III 大腸癌の5年生存率は 60-95%であるが、16%程度を占める
Stage IV 大腸癌の5年生存率は 19%と不良である。肝臓は大腸癌の転移臓器として最
も頻度が高く、Stage IV 大腸癌の 56%を占める。また、stage I~III 大腸癌切除例のう
ち7%において、その後の経過中に肝転移再発を認めるようになる。大腸癌の予後を改
善するにあたり、肝転移の治療成績の改善が重要である。
本研究においては、生体肝移植術を切除不能大腸癌肝転移を有する患者に行い、周術
期の安全性並びにその後の臨床経過を 3 年間にわたり追跡し、生存率、再発率などを評
価する。
○主要評価項目:
術後3年生存割合
○副次評価項目:
1)術後2年および3年無再発生存割合および2年および3年グラフト生存率
2)術後 30 日および 90 日生存割合
3)術後合併症
○予定試験期間:9年
○目標症例数:23 例
(効果)
大腸癌は、他臓器に転移をしても切除できれば良好な予後を期待できる特徴がある。

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