-
2014年05月15日(木)
[医療改革] 生活習慣病予防充実等で、医療・介護費増に歯止めを 諮問会議
- 内閣府は5月15日に、経済財政諮問会議を開催した。 この日は、経済再生と財政健全化の両立に向けて議論を深めるとともに、下部組織である「選択する未来」委員会から中間整理に関する報告を受けた。 「選択する未来」委員会は、いわゆるアベノミクスを一時的な景気対策に終わらせず、中長期的な発展につなげるための検討を行う目的で設置された。検討課題は、次の3点。●今後の構造変化を見据えた日本経済の発展メカニズムの構・・・
-
2014年02月18日(火)
[規制改革] 医療法人の理事長、医師等以外の者にもさらに門戸広げる
- 内閣府は2月18日に、規制改革会議の下部組織である「健康医療ワーキンググループ」を開催した。 この日は、「医療機関のガバナンスおよび業務」について議論した。 内閣府当局は「医療機関のガバナンスおよび業務」に関する論点案を提示している。 論点案は(1)経営経験豊かな人材の活用による医療法人経営の効率化(2)医療法人経営の透明化・適正化(3)地域における医療機関のネットワーク化(4)医療法人の業務範囲の拡・・・
-
2014年02月12日(水)
[医学部] 東北での医学部新設、国家戦略特区での規制緩和とは別 政府
- 政府は2月12日に、「東北地方における医学部新設に関する質問」に対する答弁書を公表した。 東北地方の医学部新設は平成25年10月から安倍内閣が実現化に動き、11月には文部科学省が東北地方での医学部新設認可に関する基本方針を示した。基本方針に関しては、復興庁、厚生労働省も合意している(p1参照)。 階猛議員(衆議院)はこれを踏まえ、(1)平成25年9月の産業競争力会議課題別会合では国家戦略特区で規制緩和とし・・・
-
2014年01月21日(火)
[規制改革] 安全等未確認の医療と保険診療の併用、安全性等未確認と同様
- 内閣府は1月21日に、規制改革会議を開催した。 この日は、(1)保険診療と保険外診療の併用療養制度(2)規制所管府省が主体的・積極的に規制改革に取り組むシステムの構築(3)「規制改革ホットライン」―の3点を議題とした。 医療・介護に関連する内容を見てみよう。 (1)の保険診療と保険外診療の併用については、厚労省はこれまで原則としてすべて保険外となる理由について、「(i)必要な医療は基本的に保険診療で行われ・・・
-
2013年12月25日(水)
[規制改革] 通所介護先での訪問看護、全国一律財源の介護報酬に馴染まず
- 内閣官房は12月25日に、「構造改革特区に関する検討要請に対する各府省庁からの回答(第24次提案)」を公表した。 医療・介護に関連の深い項目については次のようなものが目立つ。(1)通所介護(デイサービス)利用者に対する、通所先事業所での介護保険における訪問看護実施(2)通所介護事業所における看護職員の人員配置基準の緩和(3)臨床研修医定員枠の決定権限の県への移譲(4)内視鏡手術用支援機器加算の施設基準緩和・・・
-
2013年12月20日(金)
[改定速報] 改定率決定受け日医がコメント、「かかりつけ医の評価」焦点に
- 日本医師会は12月20日に、「平成26年度診療報酬改定財源決定にあたって」と題する横倉会長名のコメントを発表した。 政府は同日に、「いわゆるネット(診療報酬本体引上げと薬価引下げの差)でプラス0.1%」とする診療報酬改定率を決定した。 これにあわせて、病床機能分化・強化などを推進するために900億円規模の基金(財政支援措置)を設置することも決定している。 こうした改定率等について、日医は一定の評価を行い、安・・・
-
2013年12月17日(火)
[医療従事者] 24年の医師数は30万3268人、都道府県別に「西高東低」の分布
- 厚生労働省は12月17日に、平成24(2012)年の「医師・歯科医師・薬剤師調査」の概況を発表した。 これは、2年に一度、医師・歯科医師・薬剤師の人数を性、年齢、従事場所、診療科名、地域などで把握し、分布を明らかにするもの。 医師の診療科別、地域別の偏在が大きな問題となる中で、調査結果への注目度が高まっている。 まず人数(平成24年12月31日時点の届出数)を確認しよう(p4参照)。 医師は30万3268人で、前回・・・
-
2013年12月05日(木)
[規制改革] 通所介護先での訪問看護実施などを求める、構造改革特区の提案
-
- 構造改革特区に関する検討要請の実施について(第24次)(12/5)《内閣官房》
- 発信元:内閣官房 地域活性化統合事務局 カテゴリ: 医療制度改革 介護保険 医療保険
-
2013年11月21日(木)
[診療報酬] 地域医療の提供体制確保のため診療報酬大幅プラス改定を要望
-
- 要望書 (11/21)《全国自治体病院開設者協議会、全国自治体病院協議会、全国自治体病院経営都市議会協議会、全国知事会、全国都道府県議会議長会、全国市長会、全国市議会議長会、全国町村会、全国町村議会議長会、国民健康保険中央会》
- 発信元:全国自治体病院開設者協議会 カテゴリ: 医療提供体制 診療報酬 医療保険
-
2013年11月14日(木)
[病院] 大学病院の診療機能向上等に向け、診療報酬上の措置を自民議連決議
- 自由民主党の「大学病院を支援する議員連盟」は11月14日に、総会を開催した。 この日は、大学病院をめぐる状況について確認したうえで、平成26年度予算編成に向けた決議を行った(p52参照)。 決議では、大学病院は「医療人養成」「新たな医療技術の研究・開発」「高度医療の提供」「地域への医師派遣」などの重要な役割を担っていることを確認。 その一方で、「若手医師の流動化による地域間偏在と慢性的な医師不足」「・・・
-
2013年11月13日(水)
[医療提供体制] 労働基準法遵守できる医師の勤務体制整備など5項目を要望
- 日本医師会は11月13日の定例記者会見で、「平成25年度全国医師会勤務医部会連絡協議会」(11月9日に岡山で開催)において『岡山宣言』を採択したことを公表した。 同連絡協議会は「勤務医の実態とその環境改善―全医師の協働に向けて」のテーマで開催され、「岡山宣言」は協議会の最終日に採択された(p2~p3参照)。 宣言では、 「医師の偏在や医師不足は、勤務医の不足によるところが大きい」として、長時間勤務、当直など・・・
-
2013年11月08日(金)
[規制改革] 保険者が医療機関の外部評価行い、質の競争促すよう内閣府提案
- 内閣府は11月8日に、規制改革会議の下部組織である「健康・医療ワーキンググループ」を開催した。 この日は、在宅医療・在宅介護の推進に向けてヒアリングを行ったほか、「最適な地域医療の実現に向けた医療提供体制の構築」について議論を行った。 「最適な地域医療の実現に向けた医療提供体制の構築」については、内閣府当局から論点案が提示された(p73~p74参照)。 そこでは、4人に1人が65歳以上の高齢者となる我が国・・・
-
2013年10月29日(火)
[医療機器] 医療機器の外国実勢価格公開などで、内外価格差の是正を
-
- 医療機器市場の現状と特定保険医療材料の内外価格差に関する実態調査(10/29)《日本医師会総合政策研究機構》
- 発信元:日本医師会総合政策研究機構 カテゴリ: 医薬品・医療機器 診療報酬 医療保険
-
2013年10月29日(火)
[医療提供体制] 労働基準法と医療現場の乖離を調査・指摘 日病
- 日本病院会は10月29日に、「地域医療再生を妨げる『制度の壁』に関するアンケート調査」の報告書を公表した。 報告書には、現場実態とかけ離れた医療従事者の規制を中心とする各種法令が「制度の壁」となって、地域医療の再生を妨げていないか調査した結果がまとめられている。調査はアンケート方式で行い、対象は会員病院2375病院で339件の回答を得た。回答率は14.3%(p7~p8参照)。 アンケートによると、法定の医師数確・・・
-
2013年10月21日(月)
[規制改革] 医師地域偏在是正に向け、「開業認可制」など規制強化策も提案
- 内閣府は10月21日に、「健康・医療ワーキンググループ」を開催した。 この日は、(1)最適な地域医療の実現に向けた医療提供体制の構築(2)支払基金と国保連の役割分担の見直し―の2点を議題とした。 (1)の医療提供体制については、これまでに委員から出された意見を整理した資料が内閣府当局から示された。これをベースに「ワーキンググループ」の意見・報告を煮詰めていくことになる。 まず「病床規制の見直し」に関して・・・
-
2013年10月04日(金)
[医療提供体制] 地域医療支援センター機能を医療法に規定し、医師偏在是正
- 厚生労働省は10月4日に、社会保障審議会の「医療部会」を開催した。 この日は、「医療従事者の確保」と「医療機関の勤務環境の改善」が議題となった。 医療従事者の確保については、とくに「医師の地域・診療科偏在」が大きな問題だ(p8参照)。 このため、政府はさまざまな対策をすでにとっている。 たとえば、平成23年度の厚労省予算以降、「都道府県内で、医師の不足や偏在を是正するために医師派遣等の支援を担う【・・・
-
2013年08月27日(火)
[26年度予算] 持分なし医療法人へ移行のため、コンサルティング費用助成
-
厚生労働省は8月27日に、部局別の「平成26年度予算概算要求の概要」を発表した。
発表されたのは、老健局(p1~p9参照)、医政局(p10~p18参照)、健康局(p19~p60参照)、雇用均等・児童家庭局(p67~p81参照)、職業安定局(p82~p95参照)の各局。また、健康局のうち疾病対策課(p61~p66参照)、臓器移植対策室(p96~p97参照)、医政局のうち看護課(p100~p101参照)も、所管事務に関して26年度の概算・・・
-
2013年08月06日(火)
[社会保障] 国民会議報告書は国民の要求に真っ向から反する 保団連
-
- 給付削減・負担増とフリーアクセス制限を狙う国民会議報告書は認められない(談話)(8/6)《全国保険医団体連合会》
- 発信元:全国保険医団体連合会 カテゴリ: 医療制度改革
談話は、8月5日にまとめられた社会保障制度改革国民会議の報告書が「国の責任を放棄し、公費を徹底削減するという、国民の要求に真っ向から反する社会保障制度改革推進法に基づき、『改革案』を明示したことは、断じて認められない」とする、厳しい内容だ。
まず、報告書の示す「地域完・・・
-
2013年07月04日(木)
[医療提供体制] 病床機能分化など進め、効率的な医療提供を 健保連
-
健康保険組合連合会は7月4日に、「医療提供体制に関する健保連の見解」を発表した。
健保連は、現在の医療提供体制には、「疾病構造の変化(急性期から慢性期への変遷)に対応できていない」「人口あたり病床数や機器整備数が多い」「平均在院日数が長い」「医師の地域偏在・診療科偏在がある」などの課題があり、これが医療保険の維持を危うくしていると指摘(p2参照)。
そのうえで、効率的な医療提供体制を構築するた・・・
-
2013年07月02日(火)
[風しん] 風しんワクチンの偏在なきよう、配慮など協力依頼 厚労省
-
厚生労働省は7月2日に、「風しんワクチンの安定供給対策」に関する協力依頼の通知を発出した。
厚労省では、昨年からの風しん患者増加に伴う、風しんワクチンの一時的な不足への懸念から、「風しんの任意の予防接種の取扱いについて(協力依頼)」(平成25年6月14日付通知)により、特定の医療機関に偏ることのない安定したワクチンの供給がなされるよう依頼してきた。しかし、十分な量のワクチンを確保できない医療機関等があ・・・
-
2013年06月05日(水)
[社会保障] 改革は地方意見を重視、地方税の見直しは行わないようにすべき
-
総務省は6月5日に、地方財政審議会が「地域再生に向けた地方財政改革についての意見」を総務大臣に提出したことを公表した。
我が国の経済の回復に向け、特に地方自治体の活性化が日本経済に与える影響は大きいとして、「地域の元気創造プラン」が策定され、具体化が図られている。一方で、国は税収減や公的債務残高の累増などの状況に鑑み、財政健全化にも取り組んでいる。
今回の「意見」は、目指すべき地域と地方財政の姿・・・
-
2013年05月23日(木)
[臨床研修] 都道府県別の研修医受入上限、激変緩和終了後の配慮も
-
厚生労働省は5月23日に、医道審議会・医師分科会の「医師臨床研修部会」を開催した。この日は、(1)日本病院会(p5~p32参照)(2)全日本病院協会(p33~p53参照)―からヒアリングを行ったほか、募集定員の設定などについて議論を行った。
まず募集定員について見てみよう。
研修医の募集定員には、現在、都道府県別の上限が設定されている。具体的には、「全研修医数を、都道府県の人口で按分した数」と「全研修医数・・・
-
2013年05月16日(木)
[医療改革] 地域医療守る自治体病院に対し、医師数確保等の早期支援策を
-
- 要望書(5/16)《全国自治体病院開設者協議会ほか》
- 発信元:全国自治体病院開設者協議会、全国自治体病院協議会 カテゴリ: 医療制度改革
要望書では、地域医療の最後の砦である自治体病院においては、「慢性的な医師不足による勤務医の過重労働や、看護師不足」などの問題が深刻で、地域医療の確保が危機的な状況であると指摘。こうした状況を改善するために、以下のような医療改革を行うよう求めている。
(1)医療施設の耐震化推進等、災・・・
-
2013年04月24日(水)
[基準病床] がん医療や小児など特例病床数の算定式を初公開
-
厚生労働省は4月24日に、「特定の病床等の特例の事務の取扱」に関する通知を発出した。
医療費は、病床数と相関して増加することが知られているため、都道府県の策定する医療計画では「基準病床数」を設定し、上限を設けている。基準病床数には、病床過剰地域から非過剰地域へ病床整備を誘導することで、地域の医療提供体制の偏在を是正する効果も期待されている。
したがって、既存病床数が基準病床数を超える病床過剰地域・・・
-
2013年04月22日(月)
[専門医] 平成29年度を目安に、新たな専門医養成をスタート
-
厚生労働省は4月22日に、「専門医の在り方に関する検討会」の報告書を公表した。検討会では、3月7日に報告書案の内容について概ね了承していたが、その後、文言修正などに時間がかかり、この日の公表となったものだ。
報告書では、現在、学会ごとに専門医を認定しているために「専門医の質にバラつきがある」ことや、国民は「専門医=スーパードクター」という印象を持ち、実態とのギャップがあることなどを指摘(p1参照)・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。