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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (15 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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第3章 コアコンピテンシーに基づく卒業時到達目標と教育内容 例 

本章では、Ⅰ群対象となる人を全人的に捉える基本能力、Ⅱ群ヒューマンケアの基本に関する 
実践能力、Ⅲ群根拠に基づき看護を計画的に実践する能力、Ⅳ群特定の健康課題に対応する実践能
力、Ⅴ群多様なケア環境とチーム体制に関する実践能力、Ⅵ群専門職者として研鑽し続ける基本能
力、の  群  項目のコアコンピテンシーおよびそれぞれのコアコンピテンシーの卒業時到達目標、 
卒業時到達目標を達成するために必要な教育内容 例 について述べる。尚、 群  項目のコアコンピ
シー全体は「表 .看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時の到達目標および教育内
容(例)」(S)に示す通りである。教育内容の大項目は、教育内容(例)をカテゴリー化したも
のである。教育内容 例 の説明はこの教育内容 例 の大項目ごとに示す。

Ⅰ群.対象となる人を全人的に捉える基本能力
看護は人間を全人的に捉え、その人の健康に働きかけ実践する。全人的とは、生物学的・心理社会
的側面をもつ統合された存在としての捉え方を意味する。
「対象となる人を全人的に捉える基本能力」とは、人間を身体や精神などの一側面からみるのでは
なく、心理社会的なども含めた様々な側面を持つ存在の統合とし、包括的に捉えるための基本となる
能力のことである。人間を生物学的、心理社会的存在の統合であること、生活者として存在している
ことを前提に、健康上の課題を包括的に捉える能力は、看護における必須な基本能力である。また、
人間の健康は、自然環境のみならず、社会、文化を含む環境に強く影響されて変化するため、看護は
個々人が置かれている環境と人間との相互作用を含めた包括的なあり様としての人間の健康を捉える
必要がある。看護は、あらゆる健康状態にある人間への深い共感的理解を基盤とした相互作用をとお
して達成される。
また、人間は健康に生きるために能動的にその人なりの健康を獲得する能力や健康を回復する潜在
的な能力を持っている存在であるとする人間の捉え方は、看護実践の方向性を導いている。
以上のことから、
「対象となる人を全人的に捉える基本能力」として、
「看護の対象となる人と健
康を包括的に理解する基本能力」、
「人間を生物学的に理解しアセスメントに活かす基本能力」

「
人間を生活者として理解しアセスメントに活かす基本能力」
「人間を取り巻く環境について理解し

アセスメントに活かす基本能力」の  つのコアコンピテンシーを設定した。

 看護の対象となる人と健康を包括的に理解する基本能力
 看護の対象となる人間とその健康をどのように理解するか、または捉えるかという枠組みは看護学
の基本的な理念ともつながっている重要な部分である。

卒業時の到達目標として次を提示した。
()人間や健康を包括的に捉え説明できる。
この到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

① 人間や健康の捉え方
人間は社会の中で他者との関係性を持ちながら、生活をする存在であり、年齢を重ね、心身の成長
発達を遂げ、次の世代を生み出していく。所属する集団の文化の影響を深く受けて、それぞれの価値

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