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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (21 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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 看護の対象となる人々(個人・家族・集団・地域)との信頼関係の形成に必要なコミュニケーショ
ンを展開できる。
 看護の対象となる人々との協働的な関係の形成を理解し、説明できる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

①自己理解と援助的関係の形成
援助的関係の形成は、自己理解が基盤となるため、まず自己の傾向やコミュニケーションのあり方
について把握し、
自己を分析し理解する能力を身につける。さらにコミュニケーションの原則や技術、
カウンセリングの基本と技術について理解し、治療的なコミュニケーションを通して、看護の対象と
なる人々と適切で援助的な関係を形成することができるようにする。また援助的関係形成の過程につ
いて理解し、ケアリングの観点から援助的関係を分析することで、より良い関係に発展させることが
できる。

②集団との協働的関係の形成
家族や患者グループ、地域住民など、看護の対象となる人々から構成される集団と援助的関係を形
成し、協働的な関係へと発展させることができる。そのためには、集団の形成過程やグループダイナ
ミクス、またリーダーシップのあり方について理解し、援助的関係の形成に活用することで、グルー
プの創造的・建設的な能力を高めるよう支援することができる。




Ⅲ群.根拠に基づき看護を計画的に実践する能力
「根拠に基づき看護を計画的に実践する能力」とは、多様な対象の特性や状態を理解した上で、科
学的な最新の知識・技術を用いて、必要とされる看護を判断し、計画的に実践する能力のことである。
 看護学士課程教育においては、看護の対象である人間、家族、地域を多面的にアセスメントする能
力の育成をめざしている。看護の対象は、個人、家族、集団、そして地域であり、それぞれの看護の
対象となる人々に対して根拠に基づいた看護を計画的に実践することが必要である。それゆえに、個
人の健康状態、
健康障害を踏まえた個人の生活と家族の生活、
地域の特性や健康課題をアセスメント、 
把握する能力、キュアとケアの統合体としての看護の考え方に基づき多様な看護援助技術のなかから
最適のものを選択し、またはそれらを組み合わせて実施、応用する能力が求められる。 
 看護の対象となる人々をアセスメントする際に、さらに最適な看護援助技術を選択する際に、科学
的なデータ、研究成果を基盤として看護を実践していくことが必要である。そのため、看護学士課程
教育においては、学士力としての汎用処理能力を用いながら必要な情報を収集し、入手した研究成果
を批判的に解釈する能力や適切に活用する能力を育てることが期待されている。一方で、実証的なエ
ビデンスだけでなく、先行文献や経験のなかにも根拠を求めていくこと、看護を提供する前になぜこ
の看護を提供しようとしているかを説明できる能力を育てることも重要である。
 以上のことから、
「根拠に基づき看護を計画的に実践する能力」の中には、
「.根拠に基づいた看護
を提供する能力」

「.計画的に看護を実践する能力」、
「.健康レベルを成長発達に応じてアセスメ
ントする能力」

「.個人と家族の生活をアセスメントする能力」、「.地域の特性と健康課題をア
セスメントする能力」

「.看護援助技術を適切に実施する能力」といった  つのコアコンピテンシ
ーを設定した。


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