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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (34 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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ブライフにおける療養や看取りの場所の選択肢と希望に応じて調整する体制のあり方を学ぶ。家族の悲
嘆と受容の一般的なプロセスについて学び、悲嘆への理解や支援の方法について理解し、看護の役割
を理解する。

⑤死別後の家族の悲嘆過程への援助
大切な人を亡くすと、人は喪失や悲嘆を体験する。このような感情に焦点を当てて、悲嘆からの回復
過程をたどることが必要となる。死後、家族のグリーフワークを支援し、家族が喪失感を持ちながらも
回復過程を踏みながら、健康を維持していくことができるよう、喪失や悲嘆の心理と回復過程を理解し、
グリーフワークの必要性とその方法を理解することができる。看護師(医療者)もまた大切な患者を亡
くした時、同じように喪失、悲嘆、無力感を体験するが、自分自身におこる心理の変化に気づき、チー
ムで辛さを共有しながら振り返りを行う必要性を理解する。

Ⅴ群 多様なケア環境とチーム体制に関する実践能力
「多様なケア環境とチーム体制整備に関する実践能力」とは、健康レベルの変化の過程において、
療養の場が病院、施設、家と移行する場合、どこにいてもケアの質を保証できるように、療養の場の
移行期や在宅で療養する人への看護の実践能力を育成することが重要である。また、協働によるチー
ム医療を構築し、さらに施設内及び在宅での看護の対象となる人の状況に合わせてケアをマネジメン
トし、看護機能を発揮することにかかわる実践能力のことである。このなかで、安心・安全なケアの
提供も重要な責務の一つである。
看護学士課程においては、実施するケアをマネジメントし、看護ケアを改善する能力や適切なケア
環境を構築する能力を育成することを目指している。看護はチーム活動を特徴とし、自己の提供する
ケアをチームのケアの一つとして位置づけながら看護職としての役割を果たすことが求められている。

看護が提供される場は、医療・保健・福祉機関と多様で、設置目的も異なっている。入院及び入所
している人々の心身の状況・病態像も異なる。安心・安全で質の高い看護を提供するために、個々の
機関に応じた看護組織、ケア環境を構築して、看護機能・役割を果たす責務がある。そのためには、
機関別に看護供給体制と看護の機能・役割及び看護の質評価を行う方法を知る必要がある。在宅・居
宅においても、質の高い看護を提供するためには看護職のチームワーク、他の専門職との協働、地域
住民との協働が不可欠である。そして人々の生活や社会のニーズを把握しながら、看護ケアの改善と
健康課題の予防及び解決に向けた先駆的な取り組みが必要である。地域ケアは、対象となる人々の発
達課題、健康レベル及び生活態様が多様であるが、地域集団として住民がエンパワーメントできるよ
うに働きかけることが重要である。
以上のことから、
「多様なケア環境とチーム体制に関する実践能力」の中には、「.地域で生活し
ながら療養する人と家族を支援する能力」

、.保健医療福祉における看護の質を改善する能力」

、.
地域ケア体制の構築と看護機能の充実を図る能力」
、「.安全なケア環境を提供する能力」、
「.保
健医療福祉チームの一員として協働し連携する能力」、「.社会の動向と科学技術の発展を踏まえて
看護を創造するための基礎となる能力」という  つのコアコンピテンシーを設定した。
 
地域で生活しながら療養する人と家族を支援する能力
「地域で生活しながら療養する人と家族を支援する能力」とは、地域で生活しながら療養する人々
と家族について理解し、療養する人と家族が主体的に在宅での生活に取り組むことができるような看

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