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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (37 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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そのためには、協働・連携・チームワークのなかで自己の役割を理解すること、集団力動や集団形
成・当事者集団について理解し適切に関与できること、地域の健康に関連する活動及び健康促進の知
識とそれらの知識を活用できることが求められる。
特に、地域の健康を脅かしたり、崩壊を招いたりする可能性がある災害や感染症、犯罪被害に対応
する能力を養う必要がある。すなわち、健康危機発生時の緊急対応など、健康危機管理について理解
し、その対策に関わる看護職としての責務を理解できる能力も含まれる。
次世代の看護職は、今まで以上に地域で看護機能を発揮して、地域共生社会の中で地域ケア体制を
構築することが期待されているので、この点からも、看護学教育においては、
「地域ケア体制の構築と
看護機能の充実を図る能力」を有する人材を輩出していく責務があろう。

卒業時の到達目標として次の  つを提示した。
 自主グループの育成、地域組織活動の促進について理解できる。
 個人・集団・組織と連携して、地域ケア体制を構築する意義と方法について理解できる。
 地域における健康危機管理及びその対策に関わる看護職の役割について理解できる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

①自主グループ育成と地域組織活動推進
地域ケアの充実のためには、地域で活動する多様な集団や 132 などの組織およびそれらの活動につ
いて理解するとともに、活動を促進するための知識が必要である。また、当事者グループの集団の特
質や機能について理解し、看護者として育成、支援する意義や方法について理解する必要がある。

②個人・集団・組織との連携による地域ケア体制の構築
近年の看護職の役割拡大、地域医療の充実とともに、すべての看護職が地域ケアの充実に向けて看
護機能を発揮することが重要な責務となっている。地域ケア体制の構築と看護機能の充実を図るため
には、協働・連携・チームワークのなかで自己の役割を理解するとともに、ケアネットワークや支援
システムの構築方法、対象者を中心とした関連機関や支援者と連携・調整する意義と方法について理
解することが重要である。また、多死社会に向けて、在宅での看取りのための体制づくりについても
理解することが求められる。

③ 地域における健康危機管理対策
 地域の健康を脅かしたり、崩壊を招いたりする可能性がある災害や感染症、犯罪被害、虐待に対応
する能力が必要である。すなわち、健康危機発生時の緊急対応など、健康危機管理について理解し、
被災(害)後のケアなど、その対策に関わる看護職としての責務を理解できる能力も含まれる。その
ためには、健康危機発生時の緊急対応や災害看護活動などに関連した知識を修得する。

安全なケア環境を提供する能力
「安全なケア環境を提供する能力」とは、事故の危険性を認識し医療事故防止対策や安全環境管理、
感染予防対策を理解し、そのために必要な行動をとることができる能力のことである。
看護実践において安全なケアの提供は、看護職の責務としても重視すべき視点である。しかしながら、
安全なケアを提供することは基本であるが、専門職として、まずは安全なケア環境を整えていくこと、

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