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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (20 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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①人権の尊重
多様な価値観・信条や生活背景、人生観を有している看護の対象を尊重する行動をとることができ
る。基本的人権の尊重、患者の権利及び権利擁護についての説明ができる知識が必要である。患者の
意思や真意を直接確認することが困難な状況においてはリビングウィルなどを基にした患者の権利、
プライバシーや情報の保護に配慮した看護のあり方を説明できる。

②看護倫理
人間の尊厳と権利の擁護、プライバシーへの配慮、個人情報の保護、守秘義務、看護実践に関わる
倫理の原則、看護職の倫理規定等、看護者の責務と役割を意識した看護の方法を具体的かつ重層的に
学び、人々の尊厳と権利を擁護するための基本的な知識、態度、姿勢を修得することが重要である。
 
 実施する看護を説明し意思決定を支援する能力
「実施する看護について説明し同意を得る能力」とは、看護の対象となる人々に実施する看護の根
拠と実施方法について情報を提供し説明するとともに、人々がそのことを理解し意思決定するプロセ
スを支える能力のことである。

卒業時の到達目標として次の  つを提示した
 実施する看護の根拠(もしくは目的)と方法について、人々に合わせた説明ができる。
 看護の実施にあたり、その人の意思決定を支援することができる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

①説明責任
看護師は、自己の実施する看護について、説明を行う責任と判断及び実施した行為とその結果につい
ての責任を負うため、看護者の説明責任と説明について意識化し、行為として身につける必要がある。
特に対象の発達段階に応じた説明のあり方と方法を理解する。また、インフォームド・コンセント、イ
ンフォームド・アセントについて理解する。


②意思決定支援
看護提供に当たり、説明、同意、契約のプロセスが理解でき、意思決定の支援ができる必要がある。
実施する看護について、根拠 もしくは目的 と方法を、看護の対象となる人や家族が意思決定可能と
なるよう説明する。また、医療における自己決定権、セカンドオピニオンの意思決定支援について 
基本的知識を理解する。

 援助的関係を形成する能力
「援助的関係を形成する能力」とは、看護の対象となる人々と信頼関係を形成し、援助的な関係を
築いていく能力のことである。看護を提供するためには、まず看護の対象となる人々との信頼関係の
形成が第一歩であり、この能力は個人のみならず、家族や患者グループ、地域住民、地域共同体など、
集団との援助的関係の形成、協働的な関係を築くものである。

卒業時の到達目標として次の  つを提示した。

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