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再生医療実現拠点ネットワークプログラム事後評価結果(案) (31 ページ)
出典
公開元URL | https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/03/7040308.html |
出典情報 | 再生・細胞医療・遺伝子治療研究の在り方に係る検討会(第7回 3/8)《文部科学省》 |
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た評価を踏まえて、実施できていたか。
● 「プロジェクト全体」
PS 及び PO 並びに AMED 事務局による進捗管理に加えて、拠点長会議や研究交流会でそれぞれの
研究進捗や臨床計画の共有が行われたことは、研究の効率性を高める上で重要であり評価でき
る。一方で、異分野からの参入者との効率的な連携を図るためには、更なる工夫が必要である。
また、アカデミアだけの研究チームでなく、積極的な企業とのマッチングや企業開発経験者等に
よる支援を積極的に活用して、実用化を目指すような試みも検討が必要である。
PD が厚生労働省及び経済産業省が所管する実用化・産業化に関するプロジェクトも併せて統括
し、情報収集並びにプロジェクト内及びプロジェクト間連携を行う体制を作ったことは評価され
る。PS 及び PO においては、偏重を避けるための判断基準を設ける、多様な臓器・疾患へ分散さ
せる、確度の高い研究提案だけでなく挑戦的・意欲的な研究提案にも機会を提供する、という対
応を行っており、その点について評価できる。AMED 事務局は PD、PS 及び PO との連携の中で、
補助的業務を実施し、ヒアリングや相談の機会も多く適切な知識を有する担当者の配置を含め、
人的強化等は今後の課題と考える。
PS 及び PO 並びに各サブプロジェクトの評価委員については、
異分野や若手の委員の採用を積極的に行っていく必要がある。
研究課題の採択は概ね適切であったと考えられるが、今後は申請書中の「研究の準備段階」に関
するより詳細な情報を得ながら課題を選択していくこと、さらには、綿密な進捗度の確認及び指
導の実施が肝要と考える。研究課題の進捗に対しての判断を評価者が客観的に行うためには、研
究計画の策定時に、研究目標に対する継続実施・中止の判断基準を明記させ、その到達度合いを
示すことで判断を下すことができる仕組みの導入が求められる。限りある資源の効率的な活用、
また、社会からの理解・支援を得るためにも、適切な判断の下での各課題の継続・実施が必要と
考える。中間評価及び事後評価において、支援を継続し成功に導くことは重要であるが、評価基
準を厳格に適用し、中止又は計画縮小を実施して、有望な課題への支援をより厚くするような方
策も必要と考える。一方で本領域のような革新的な医療技術を創出するプロジェクトにおいては
当初の計画通りに進捗しなかった課題もあるが、むしろそのような課題から想定外の全く新しい
成果が創出されることもある。社会からの期待も大きい研究領域であるため、基礎的な研究を着
実に実施するとともに、革新的な医療技術を創出する可能性がある挑戦的な課題の進捗を通じて
明らかになった問題点を抽出し、その情報を共有することが重要である。
● 「疾患特異的 iPS 細胞を活用した難病研究」
● 「疾患特異的 iPS 細胞の利活用促進・難病研究加速プログラム」
実用化・社会還元に向けた製薬企業・ベンチャー企業との意見交換、
「iPS 創薬」に関する戦略
の方向性を議論していることは評価できる。一方で、基礎研究としての病態の解明研究の深化や、
厚生労働省所管の難治性疾患実用化研究事業等とのより戦略的な連携が必要であった。
以上のことから、本プロジェクトの効率性は、妥当であると評価できる。
(2)科学技術基本計画又は科学技術・イノベーション基本計画等への貢献状況
「健康・医療戦略」(平成26年7月22日閣議決定、平成29年2月17日一部変更)に則して策定さ
れた「医療分野研究開発推進計画」において2020年までの成果目標(KPI)のうち、「臨床研究又
は治験に移行する対象疾患」は、目標の約35件に対し、本プロジェクトの成果及び本プロジェクト
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● 「プロジェクト全体」
PS 及び PO 並びに AMED 事務局による進捗管理に加えて、拠点長会議や研究交流会でそれぞれの
研究進捗や臨床計画の共有が行われたことは、研究の効率性を高める上で重要であり評価でき
る。一方で、異分野からの参入者との効率的な連携を図るためには、更なる工夫が必要である。
また、アカデミアだけの研究チームでなく、積極的な企業とのマッチングや企業開発経験者等に
よる支援を積極的に活用して、実用化を目指すような試みも検討が必要である。
PD が厚生労働省及び経済産業省が所管する実用化・産業化に関するプロジェクトも併せて統括
し、情報収集並びにプロジェクト内及びプロジェクト間連携を行う体制を作ったことは評価され
る。PS 及び PO においては、偏重を避けるための判断基準を設ける、多様な臓器・疾患へ分散さ
せる、確度の高い研究提案だけでなく挑戦的・意欲的な研究提案にも機会を提供する、という対
応を行っており、その点について評価できる。AMED 事務局は PD、PS 及び PO との連携の中で、
補助的業務を実施し、ヒアリングや相談の機会も多く適切な知識を有する担当者の配置を含め、
人的強化等は今後の課題と考える。
PS 及び PO 並びに各サブプロジェクトの評価委員については、
異分野や若手の委員の採用を積極的に行っていく必要がある。
研究課題の採択は概ね適切であったと考えられるが、今後は申請書中の「研究の準備段階」に関
するより詳細な情報を得ながら課題を選択していくこと、さらには、綿密な進捗度の確認及び指
導の実施が肝要と考える。研究課題の進捗に対しての判断を評価者が客観的に行うためには、研
究計画の策定時に、研究目標に対する継続実施・中止の判断基準を明記させ、その到達度合いを
示すことで判断を下すことができる仕組みの導入が求められる。限りある資源の効率的な活用、
また、社会からの理解・支援を得るためにも、適切な判断の下での各課題の継続・実施が必要と
考える。中間評価及び事後評価において、支援を継続し成功に導くことは重要であるが、評価基
準を厳格に適用し、中止又は計画縮小を実施して、有望な課題への支援をより厚くするような方
策も必要と考える。一方で本領域のような革新的な医療技術を創出するプロジェクトにおいては
当初の計画通りに進捗しなかった課題もあるが、むしろそのような課題から想定外の全く新しい
成果が創出されることもある。社会からの期待も大きい研究領域であるため、基礎的な研究を着
実に実施するとともに、革新的な医療技術を創出する可能性がある挑戦的な課題の進捗を通じて
明らかになった問題点を抽出し、その情報を共有することが重要である。
● 「疾患特異的 iPS 細胞を活用した難病研究」
● 「疾患特異的 iPS 細胞の利活用促進・難病研究加速プログラム」
実用化・社会還元に向けた製薬企業・ベンチャー企業との意見交換、
「iPS 創薬」に関する戦略
の方向性を議論していることは評価できる。一方で、基礎研究としての病態の解明研究の深化や、
厚生労働省所管の難治性疾患実用化研究事業等とのより戦略的な連携が必要であった。
以上のことから、本プロジェクトの効率性は、妥当であると評価できる。
(2)科学技術基本計画又は科学技術・イノベーション基本計画等への貢献状況
「健康・医療戦略」(平成26年7月22日閣議決定、平成29年2月17日一部変更)に則して策定さ
れた「医療分野研究開発推進計画」において2020年までの成果目標(KPI)のうち、「臨床研究又
は治験に移行する対象疾患」は、目標の約35件に対し、本プロジェクトの成果及び本プロジェクト
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