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別添1 新しい時代の働き方に関する研究会 報告書 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35850.html
出典情報 新しい時代の働き方に関する研究会 報告書(10/20)《厚生労働省》
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働くこと)や企業内キャリア形成を重視しつつ、労働者の能力や成果を評価
し、処遇や人材配置などに反映していく仕組みが広がっている。
・ こうしたことから、働く人の多様で主体的なキャリア形成を支援しつつ、
「パーパス(企業の存在意義)経営」を推進するために、エンゲージメン
ト 8 を高める、求める人材像や能力の見える化を図る、「1on1ミーティン
グ」(定期的に部下と上司が1対1で行う面談)などにより労働者とのコミ
ュニケーションを図る等の取組みを重視する企業がでてきている 9。
(個人と組織の関係性について)
・ このような変化を背景として、組織と個人の関係性についても、両者が長
期的に良好な関係を保っていくため、次のような変化がみられる。
① 企業は、働く人に対して、正規雇用・非正規雇用の雇用形態等にとらわ
れず、全ての働く人が希望に沿って働き方を柔軟に選択し、能力を高め発
揮できる環境を提供する
② 働く人は、自発的に働き方とキャリアを選択した上で、企業に対して能
力を発揮し成果を上げる
・ 以上の組織と個人の関係を形成し安定的に維持するためには、集団的な労
使の協議・交渉や個別面談等による労使の個別的な意思疏通、イントラネッ
トを活用した労使間の意見・情報の共有等、多様なチャネルを通して労使コ
ミュニケ-ションを図っていくことが重要である。
・ このような組織と個人の関係の中では、同じ企業の中でスキルを高め活躍
する者も、活躍の場を広げるために自ら労働市場に出ていく者もいると想定
される。これからは、全ての働く人が将来のキャリアを見据えて企業の枠を
超えて働ける環境が確保されていることが重要である。
3. 本研究会でのヒアリング結果
○ 企業を取り巻く環境、労働者の意識、個人と組織の関係性の変化を背景と
して、企業は雇用管理・労務管理の様々な課題に対して、対応を迫られてい
る。この点を明らかにするため、本研究会においては、複数の企業から雇用

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組織に対して愛着を持ったり、仕事にいきいきと打ち込んだりすることを広く表す考え
方。組織や仕事との良好な関係にあることを指す。
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1on1 ミーティングの導入率は、従業員規模 3,000 名以上の企業では 75.7%、700~2,999
名企業では 69.9%、100~699 名企業では 57.7%であり、全体では 7 割近くの企業が、
1on1 ミーティングを導入している。
(出典:2022 年「1on1ミーティング導入の実態調
査」株式会社リクルートマネジメントソリューションズ )
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