はじめに
 全世代型社会保障制度は、国民の安心や生活の安定を支える基盤。成長と分
配の好循環を実現し、持続的な経済成長や円滑な企業活動を支えるためにも
不可欠
 一方で、現在のわが国の社会保障制度は高度成長期に構築され、今後の生産
年齢人口の減少や、高齢化に伴う医療・介護ニーズの増加への対応には様々
な課題
 社会保障制度のあるべき全体像について、新しい将来推計人口から確実に見
える将来および目指すべき姿からバックキャストする形で、現状の課題の解決
の方向性、今後の政府の議論への期待を述べる
本提言は人口減少・高齢化が進む中でサービス提供そのものの確保や現役世代の負担増が懸念される医療・介護
に焦点を当てた。一方、年金については、人口減少・高齢化に対応し長期的な給付と負担のバランスを図る枠組み
があること、少子化対策については現在こども未来戦略方針に基づく検討が進められていることから、社会の担い
手の観点から取り上げる。
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