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総ー5○個別事項(その14)について (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00230.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第571回 12/8)《厚生労働省》 |
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生活習慣病によるリスク
○ 脳卒中・心臓病などの循環器病の危険因子には、高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病等があり、
これらの因子を適切に管理することで、循環器病を予防することが重要である。
○ 脳卒中・心臓病などの循環器病は、がんと並んで日本人の主要な死因であり、平成 30(2018)年の人口動態統計
によると、心疾患は死因の第2位、脳血管疾患は第4位であり、両者を合わせると、年間 31 万人以上の国民が亡く
なっている。また令和元(2019)年の国民生活基礎調査によると、循環器病は要介護の原因の 20.6%を占めており
介護が必要となった主な原因の一つでもある。
○ 循環器病の危険因子は、制御できない性、年齢を除くと、高血圧、脂質異常症(特に高LDLコレステロール血症)、
喫煙、糖尿病等があり、これらの因子を適切に管理することで、循環器病を予防することが重要である。
○ 高血圧は循環器病の確立した危険因子であり、特に日本人では喫煙と並んで主な原因となることが示されている。
循環器病の発症や死亡への寄与は、高血圧領域だけでなく、正常高値血圧と高値血圧(正常血圧と高血圧の間の
領域)においても大きいことから、血圧レベルと循環器病の関連は少なくとも正常血圧領域までは低ければ低いほ
ど望ましいと考えられ、40 歳から 80 歳代までの各年齢層で血圧と総死亡は正の関連を示している。
○ 脂質異常症は虚血性心疾患(冠動脈疾患)の危険因子であり、国内外のコホート研究においてLDLコレステロー
ル値の上昇に伴い冠動脈疾患の発症率や死亡率が上昇することが報告されているが、脳血管疾患については、L
DLコレステロール値と出血性脳卒中に負の関連を示す報告がある一方、高LDLコレステロール血症はアテローム
血栓性脳梗塞の発症リスクを高めることも報告されている 。
○ 糖尿病は神経障害、網膜症、腎症、足病変といった合併症を併発し、心筋梗塞や脳卒中等の心血管疾患のリスク
因子となるほか、認知症や大腸がん等の発症リスクを高めることも明らかになっており、生活の質や社会経済的活
力と社会保障資源に多大な影響を及ぼすことから適切な対策が必要である。糖尿病腎症による新規透析導入患者
数は令和3(2021)年で 15,271 人であり、糖尿病は現在、新規透析導入の最大の原因疾患であるとともに、成人の
中途失明の主要な要因でもあり、平成 27(2015)年に新たに身体視覚障害と認定された者の原因疾患の第3位
(12.8%)に位置している。
出典:健康日本 21(第三次)推進のための説明資料(令和5年5月)
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○ 脳卒中・心臓病などの循環器病の危険因子には、高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病等があり、
これらの因子を適切に管理することで、循環器病を予防することが重要である。
○ 脳卒中・心臓病などの循環器病は、がんと並んで日本人の主要な死因であり、平成 30(2018)年の人口動態統計
によると、心疾患は死因の第2位、脳血管疾患は第4位であり、両者を合わせると、年間 31 万人以上の国民が亡く
なっている。また令和元(2019)年の国民生活基礎調査によると、循環器病は要介護の原因の 20.6%を占めており
介護が必要となった主な原因の一つでもある。
○ 循環器病の危険因子は、制御できない性、年齢を除くと、高血圧、脂質異常症(特に高LDLコレステロール血症)、
喫煙、糖尿病等があり、これらの因子を適切に管理することで、循環器病を予防することが重要である。
○ 高血圧は循環器病の確立した危険因子であり、特に日本人では喫煙と並んで主な原因となることが示されている。
循環器病の発症や死亡への寄与は、高血圧領域だけでなく、正常高値血圧と高値血圧(正常血圧と高血圧の間の
領域)においても大きいことから、血圧レベルと循環器病の関連は少なくとも正常血圧領域までは低ければ低いほ
ど望ましいと考えられ、40 歳から 80 歳代までの各年齢層で血圧と総死亡は正の関連を示している。
○ 脂質異常症は虚血性心疾患(冠動脈疾患)の危険因子であり、国内外のコホート研究においてLDLコレステロー
ル値の上昇に伴い冠動脈疾患の発症率や死亡率が上昇することが報告されているが、脳血管疾患については、L
DLコレステロール値と出血性脳卒中に負の関連を示す報告がある一方、高LDLコレステロール血症はアテローム
血栓性脳梗塞の発症リスクを高めることも報告されている 。
○ 糖尿病は神経障害、網膜症、腎症、足病変といった合併症を併発し、心筋梗塞や脳卒中等の心血管疾患のリスク
因子となるほか、認知症や大腸がん等の発症リスクを高めることも明らかになっており、生活の質や社会経済的活
力と社会保障資源に多大な影響を及ぼすことから適切な対策が必要である。糖尿病腎症による新規透析導入患者
数は令和3(2021)年で 15,271 人であり、糖尿病は現在、新規透析導入の最大の原因疾患であるとともに、成人の
中途失明の主要な要因でもあり、平成 27(2015)年に新たに身体視覚障害と認定された者の原因疾患の第3位
(12.8%)に位置している。
出典:健康日本 21(第三次)推進のための説明資料(令和5年5月)
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