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総ー5○個別事項(その14)について (67 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00230.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第571回 12/8)《厚生労働省》
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動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版②
○ 動脈硬化性疾患予防ガイドラインにおいて、食事療法・運動療法等の生活習慣改善に係る詳細
な推奨がされている。
【脂肪酸:トランス脂肪酸】
FQ 7トランス脂肪酸を制限することを動脈硬化性疾患予防のために推奨するか? ○ 血清脂質の改善を目的に、トランス脂肪酸を一価不飽和脂肪酸もしくは多価不飽和脂肪酸に置換す
ることを推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A) ○ 冠動脈疾患予防のために、トランス脂肪酸の摂取を控えることを、推奨する。(エビデンスレベル: 2 、推奨レベル:A)
【コレステロール】
FQ 8コレステロールの摂取量を制限することを動脈硬化性疾患発症の予防に推奨するか? ○ 高LDLコレステロール血症の患者では、コレステロールの摂取を 200 mg/日未満に制限す
ることでLDLコレステロールを低下させ、動脈硬化性疾患発症を予防できる可能性があるため、コレステロール摂取制限を推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A)
FQ 9食物繊維の摂取を増やすことを動脈硬化性疾患の予防に推奨するか? ◯ 血清脂質の改善のために、食物繊維の摂取を増やすことを推奨する。(エビデンスレベル: 1 +、推奨レベ
ル:A) ○ 食物繊維の摂取を増やすことを、総死亡の減少、心血管疾患、脳卒中の予防のために提案する。また全粒穀物および野菜・果物の摂取を、総死亡の減少、心血管疾患の予防
のために提案する。(エビデンスレベル: 2 、推奨レベル:B)
【果糖を含む加工食品】
FQ 10果糖を含む加工食品の摂取量を減らすことを動脈硬化性疾患予防に推奨するか? ○ 果糖を含む加工食品の過剰摂取は、動脈硬化性疾患のリスクを高める可能性があり、果糖を
含む加工食品の摂取量を減らすことでトリグリセライドの低下が期待できるため、その摂取を減らすことを推奨する。(エビデンスレベル: 2 、推奨レベル:A)
【日本食パターン】
FQ 11日本食パターンの食事を動脈硬化性疾患予防に推奨するか? ○ 肉の脂身や動物脂(牛脂、ラード、バター)、加工肉を控え、大豆、魚、野菜、海藻、きのこ、果物、未精製穀類を取
り合わせて食べる減塩した日本食パターンの食事は血清脂質を改善し、動脈硬化性疾患の予防が期待されるため推奨する。(エビデンスレベル:コンセンサス、推奨レベル:A)
2. 5 運動療法
FQ 12成人に対して有酸素運動は血清脂質の改善を目的に勧められるか ? ○ 成人では、 1 日合計30分以上を週 3 回以上(可能であれば毎日)、または週に150分以上中強度以上の有
酸素運動を実施することは血清脂質を改善するため、推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A)
FQ 13成人に対してレジスタンス運動は血清脂質の改善を目的に勧められるか ? ○ 成人では、レジスタンス運動は血清脂質の改善があり、提案する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベ
ル:B)
FQ 14成人に対して食事療法に加えて運動療法の併用は血清脂質の改善目的に勧められるか ? ○ 成人では食事療法に加えて運動療法を併用すると血清脂質の改善がより期待でき、
提案する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:B)
BQ 17成人において有酸素運動および身体活動で動脈硬化性疾患の発症率が下がるか?成人では有酸素運動および身体活動量の増加は動脈硬化性疾患を予防することが期待できるた
め、推奨する。(エビデンスレベル: 1 )
BQ 18成人においてレジスタンス運動は動脈硬化性疾患の発症を予防するか ? 成人においてレジスタンス運動は動脈硬化性疾患の予防効果があり、提案する。(エビデンスレベル: 2 )
BQ 19成人において座位時間を減らすことは動脈硬化性疾患の発症を予防するか ?成人では座位時間を減らすことは動脈硬化性疾患の予防効果があり、提案する。(エビデンスレベル:
2)

3 健康行動理論に基づく保健指導
FQ 15肥満・脂質異常症の改善を目的とした保健指導では、一般的な指導より健康行動理論に基づく保健指導を推奨すべきか? ○ 肥満・脂質異常症の改善を目的とした保健指導におい
て、いくつかの健康行動理論に基づく保健指導は一般的な保健指導と比較して脂質値の改善や受療行動の促進により効果的であるため推奨する。(エビデンスレベル:コンセンサス、推奨レ
ベル:A)

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