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総ー5○個別事項(その14)について (66 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00230.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第571回 12/8)《厚生労働省》 |
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動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版①
○ 動脈硬化性疾患予防ガイドラインにおいて、禁煙・飲酒等の生活習慣改善に係る詳細な推奨が
なされている。
2 生活習慣の改善
2. 1 禁煙
◯ 動脈硬化性疾患の一次・二次予防のため、喫煙者には禁煙することを推奨する。 ◯ 動脈硬化性疾患の一次・二次予防のため、すべての人に受動喫煙を回避することを推奨する。
◯ 禁煙介入はニコチン依存症の治療であり、禁煙成功率を上げるために禁煙補助薬を使用した治療を推奨する
2. 2 飲酒
◯ 動脈硬化性疾患の予防のためには、多量飲酒を避ける。 ◯ 飲酒者の飲酒状況を確認する
2. 3 肥満およびメタボリックシンドローム対策
○ 肥満症やメタボリックシンドロームの治療の基本は、生活習慣の改善により、過剰な体重および内臓脂肪を減少させることである。
2. 4 食事療法
【総エネルギー】
FQ 1総エネルギー摂取量を制限して適正な体重を維持することを動脈硬化性疾患の予防に推奨するか? ○ 肥満者においては、総エネルギー摂取量を制限して減量し適正な体重を維持
することにより血清脂質が改善するため推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A) ○ 肥満者においては、総エネルギー摂取量を制限することによって減量し血清脂質異常を含む
代謝異常の改善をはかることが、動脈硬化性疾患の発症を予防できる可能性があるために推奨する。(エビデンスレベル:コンセンサス、推奨レベル:A)
【脂肪エネルギー比率】
FQ 2適正な総エネルギー摂取量のもとで日本人に適切な脂肪エネルギー比率を維持することを動脈硬化性疾患の予防に推奨するか? ○ LDL コレステロール低下を目的に、適正な総エ
ネルギー摂取量のもとで脂肪エネルギー比率を制限することを推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A) ○ 肥満者では適正な総エネルギー摂取量のもとで、減量に加えて脂質
の摂取内容を修正して制限、また非肥満者においても脂質の摂取内容を修正して制限することにより血清脂質が改善されて、動脈硬化性疾患の発症を抑制できる可能性があるために推奨
する。(エビデンスレベル:コンセンサス、推奨レベル:A)
【脂肪酸:飽和脂肪酸】
FQ 3適正な総エネルギー摂取量のもとで、飽和脂肪酸を減らすこと、または飽和脂肪酸の摂取量を他の不飽和脂肪酸(一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)に置換することを動脈硬化
性疾患発症の予防に推奨するか? ○ 適正な総エネルギー摂取量のもとで飽和脂肪酸を減らすこと、または飽和脂肪酸を多価不飽和脂肪酸に置換することは血清脂質の改善に有効で
あり、冠動脈疾患発症の予防のために推奨する。(エビデンスレベル: 1 +、推奨レベル:A) ○ 適正な総エネルギー摂取量のもとで、血清脂質の改善を目的に、飽和脂肪酸を一価不飽和
脂肪酸に置換することを推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A
【脂肪酸:n-3 系多価不飽和脂肪酸】
FQ 4n-3 系多価不飽和脂肪酸の摂取量を増やすことを動脈硬化性疾患発症の予防に推奨するか? ○ トリグリセライドの低下を目的に、n-3 系多価不飽和脂肪酸のうち魚油摂取量を増
やすことを推奨する。(エビデンスレベル: 1 +、推奨レベル:A) ○ 食事による魚油の摂取を増やすことは、冠動脈疾患発症の抑制が期待できるために提案する。(エビデンスレベル: 2 、
推奨レベル:B)
【脂肪酸:n-6 系多価不飽和脂肪酸】
FQ 5n-6 系多価不飽和脂肪酸の摂取量を増やすことを動脈硬化性疾患発症の予防に推奨するか? ○ 血清脂質の改善を目的に、適正な総エネルギー摂取量のもとでn-6 系多価不飽和
脂肪酸の摂取を増やす、あるいは飽和脂肪酸をn-6 系多価不飽和脂肪酸で置換することを推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A) ○ 適正な総エネルギー摂取量のもとで、飽
和脂肪酸をn-6 系多価不飽和脂肪酸、なかでもリノール酸で置換することを、動脈硬化性疾患の予防のために提案する。(エビデンスレベル: 2 、推奨レベル:B)
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○ 動脈硬化性疾患予防ガイドラインにおいて、禁煙・飲酒等の生活習慣改善に係る詳細な推奨が
なされている。
2 生活習慣の改善
2. 1 禁煙
◯ 動脈硬化性疾患の一次・二次予防のため、喫煙者には禁煙することを推奨する。 ◯ 動脈硬化性疾患の一次・二次予防のため、すべての人に受動喫煙を回避することを推奨する。
◯ 禁煙介入はニコチン依存症の治療であり、禁煙成功率を上げるために禁煙補助薬を使用した治療を推奨する
2. 2 飲酒
◯ 動脈硬化性疾患の予防のためには、多量飲酒を避ける。 ◯ 飲酒者の飲酒状況を確認する
2. 3 肥満およびメタボリックシンドローム対策
○ 肥満症やメタボリックシンドロームの治療の基本は、生活習慣の改善により、過剰な体重および内臓脂肪を減少させることである。
2. 4 食事療法
【総エネルギー】
FQ 1総エネルギー摂取量を制限して適正な体重を維持することを動脈硬化性疾患の予防に推奨するか? ○ 肥満者においては、総エネルギー摂取量を制限して減量し適正な体重を維持
することにより血清脂質が改善するため推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A) ○ 肥満者においては、総エネルギー摂取量を制限することによって減量し血清脂質異常を含む
代謝異常の改善をはかることが、動脈硬化性疾患の発症を予防できる可能性があるために推奨する。(エビデンスレベル:コンセンサス、推奨レベル:A)
【脂肪エネルギー比率】
FQ 2適正な総エネルギー摂取量のもとで日本人に適切な脂肪エネルギー比率を維持することを動脈硬化性疾患の予防に推奨するか? ○ LDL コレステロール低下を目的に、適正な総エ
ネルギー摂取量のもとで脂肪エネルギー比率を制限することを推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A) ○ 肥満者では適正な総エネルギー摂取量のもとで、減量に加えて脂質
の摂取内容を修正して制限、また非肥満者においても脂質の摂取内容を修正して制限することにより血清脂質が改善されて、動脈硬化性疾患の発症を抑制できる可能性があるために推奨
する。(エビデンスレベル:コンセンサス、推奨レベル:A)
【脂肪酸:飽和脂肪酸】
FQ 3適正な総エネルギー摂取量のもとで、飽和脂肪酸を減らすこと、または飽和脂肪酸の摂取量を他の不飽和脂肪酸(一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)に置換することを動脈硬化
性疾患発症の予防に推奨するか? ○ 適正な総エネルギー摂取量のもとで飽和脂肪酸を減らすこと、または飽和脂肪酸を多価不飽和脂肪酸に置換することは血清脂質の改善に有効で
あり、冠動脈疾患発症の予防のために推奨する。(エビデンスレベル: 1 +、推奨レベル:A) ○ 適正な総エネルギー摂取量のもとで、血清脂質の改善を目的に、飽和脂肪酸を一価不飽和
脂肪酸に置換することを推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A
【脂肪酸:n-3 系多価不飽和脂肪酸】
FQ 4n-3 系多価不飽和脂肪酸の摂取量を増やすことを動脈硬化性疾患発症の予防に推奨するか? ○ トリグリセライドの低下を目的に、n-3 系多価不飽和脂肪酸のうち魚油摂取量を増
やすことを推奨する。(エビデンスレベル: 1 +、推奨レベル:A) ○ 食事による魚油の摂取を増やすことは、冠動脈疾患発症の抑制が期待できるために提案する。(エビデンスレベル: 2 、
推奨レベル:B)
【脂肪酸:n-6 系多価不飽和脂肪酸】
FQ 5n-6 系多価不飽和脂肪酸の摂取量を増やすことを動脈硬化性疾患発症の予防に推奨するか? ○ 血清脂質の改善を目的に、適正な総エネルギー摂取量のもとでn-6 系多価不飽和
脂肪酸の摂取を増やす、あるいは飽和脂肪酸をn-6 系多価不飽和脂肪酸で置換することを推奨する。(エビデンスレベル: 1 、推奨レベル:A) ○ 適正な総エネルギー摂取量のもとで、飽
和脂肪酸をn-6 系多価不飽和脂肪酸、なかでもリノール酸で置換することを、動脈硬化性疾患の予防のために提案する。(エビデンスレベル: 2 、推奨レベル:B)
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