CGM（continuous glucose monitoring）
○ 糖尿病治療に新しい技術であるCGM（continuous glucose monitoring）が診療ガイドラインにおいて有
効とされている。専門医のみならずかかりつけ医による糖尿病診療にもCGMが有効との報告がある。
（糖尿病治療ガイドライン2019より）
CQ7-4 CGM（continuous glucose monitoring）はどのような点で糖尿病治療に有効か？
● 小児および成人 1 型糖尿病ならびに成人 2 型糖尿病患者において，リアルタイム CGM はSMBG よりも血糖コントロール改善において有
効であるとする報告がある
● 1型糖尿病ならびに 2 型糖尿病患者において，intermittently viewed CGM（i-CGM）はSMBG よりも低血糖時間の短縮において有効である
とする報告がある

〇 低血糖を回避しつつ血糖コントロールを行うため、インスリン療法を行っている患者は厳密に自身の血糖変動について把握する事が望ま
れる。（略）SMBG のみでは高血糖や低血糖に対する事前の対策が難しいことが 臨床的な問題である。リアルタイム CGM は間質液中の
グルコース濃度を継続的に自動測定し、グルコース値の変化を線状のグラフとして常時機器上に表示する。また、測定結果から低グルコー
ス閾値や高グルコース閾値にいたることを予測してアラートを発する機能があることから、低グルコース閾値を適切に設定し、その際の対
応を指導しておくことで、患者自身が低血糖に対して事前の対策を取れるようになることが期待される。
一般社団法人日本糖尿病学リアルタイム CGM 適正使用指針（2023 年11 月1 日改訂）

〇 CGMは、HbAlcなどの通常の血糖関連指標に加え、すべての1型糖尿病と強化インスリン療法中の2型糖尿病で治療目標が達成できてい
ない患者（特に低血糖が問題となっている場合）において併用することが推奨される．
西村 亜希子ほか 診断と治療(0370-999X)107巻3号 Page349-355(2019.03)

〇 かかりつけ医で治療されていた2型糖尿病患者175例を対象にCGMと従来の血糖自己測定（SMBG）を対象としたRCTにおいて、CGMを使
用することで、血糖コントロールが改善し，低血糖時間が減少すると報告されている。
Martens T, et al. JAMA 325 : 2262-2272, 2021

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