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医政局 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/25syokan/03.html
出典情報 令和7年度厚生労働省各部局の概算要求
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2 .創薬力強化に向けたイノベーションの推進と医薬品等の安定供給確保
医薬品産業ビジョンや第二期医療機器基本計画で示されているとおり、国民の保
健医療水準の向上や我が国を担うリーディング産業として国民経済の発展の観点
からも、我が国の医薬品産業、医療機器産業の競争力強化に向けた取り組みを推進
していくことは不可欠であり、
「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に
届けるための構想会議」での議論や中間取りまとめ、
「医薬品の迅速・安定供給実現
に向けた総合対策に関する有識者検討会」における議論の結果も踏まえて、魅力の
ある環境づくりを通じて創薬力の強化及び国際競争力の強化を図る。
後発医薬品において少量多品目生産が低収益に繋がりやすいという産業構造上
の問題が指摘されていることから、生産性の向上、人材の育成等ガバナンスの強化、
業界再編や企業間の連携・協力の推進を行うほか、金融・財政措置等様々な面から
企業の取組を後押しする方策を検討する。
また、国において平時から医薬品の需給状況のモニタリングを行うとともに、感
染症の拡大や各企業における供給停止を起因とする需要の増大に対応し、医薬品の
安定供給を確保するためのマネジメントシステムの構築を行う。さらに、特に抗菌
薬については経済安全保障の観点から、国内製造体制の構築や製剤の備蓄を支援す
る。
国民に最先端の医薬品、医療機器等を迅速に届けるためには、臨床研究や治験の
活性化が必要であることから、更に臨床研究等の実施体制の強化を図るとともに、
最先端の診断や医療機器の技術開発等の推進を図るため、臨床現場のニーズに合致
する医療機器の開発を推進する。
我が国の優れた医薬品や医療機器について、国際展開を推進するため、引き続き、
途上国・新興国等において我が国の製品や技術を活用した人材育成等に取り組む。
加えて、国際機関における国際公共調達へ参加しようとする国内企業への支援を行
う。

(1) 有望なシーズの医薬品・医療機器等への実用化の促進
グローバルな創薬エコシステムの構築に向け、様々な政策支援を進める。
医薬品産業を高い創薬力を持つ産業構造へ転換するため、革新的バイオ医薬品等
及びバイオシミラーの開発支援や、医療系ベンチャートータルサポート事業
(MEDISO)事業を拡充し、海外人材を含むアクセラレーターによる支援や国内外ク
ラスター間の交流の促進、海外でのピッチイベントの開催、海外ベンチャーキャピ
タルとのマッチング支援など、海外エコシステムとの接続強化・拡大を図るととも
に、途切れのない支援を実施する。
医療機器創出の種々のステージにおいて必要となる人材を配置し、医療機器のベ
ンチャー企業等に対して伴走支援を行うとともに、医療機器創出に必要な様々な人
材の育成・リスキリングを行う産業振興拠点を整備し、エコシステムの構築を行う。
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