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資料2「国民が受ける医療の質の向上のための医療機器の研究開発及び普及の促進に関する基本計画」改定案 (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25297.html
出典情報 国民が受ける医療の質の向上のための医療機器の研究開発及び普及の促進に関する検討会(第2回 4/19)《厚生労働省》
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【医療保険制度におけるイノベーションに対する適切な評価の実施】
(再掲)
(現状と課題、総合的かつ計画的に実施すべき施策については P25 参照)
【自然災害やパンデミック等の有事における安定供給の確保】
○ 現状と課題


令和2年冬季に発生した新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大により、人
工呼吸器や酸素濃縮装置をはじめとする医療機器の需給が逼迫する事態が生じ、
緊急的な対応として、国内生産体制強化のための支援がなされた。



各企業において医療機器の安定供給に関する取組がなされているが、それでも安
定供給の問題が生じている現状から、医療上必要不可欠な医療機器のサプライチ
ェーンの実態を把握した上で、有事、平時を問わず、当該医療機器の安定供給を確
保するための取組を業界団体や行政においても検討することが重要である。



また、世界各国において新型コロナウイルス感染症に関連するワクチン、医薬品、
医療機器、体外診断用医薬品の研究開発が行われ、主要各国においては特例的に早
期に製品が市場へ導入された。今般の経験を活かし、有事において臨床現場が必要
とする新規の医療機器が早期に研究開発され、迅速に上市されるような仕組みに
ついて検討を進める必要がある。

○ 総合的かつ計画的に実施すべき施策
<医療上必要不可欠な医療機器の明確化と当該機器の安定供給体制の確保>


国民の生命・健康を守るため、医療上必要不可欠な医療機器の安定的かつ継続的
な供給が担保できるような仕組みの構築に向けて、まずは医療上必要不可欠な医
療機器の明確化に取り組む。
[◎厚、◎経]



新型コロナウイルスの感染拡大下と同様に、有事にはロックダウンによる工場閉
鎖や輸送への影響によるサプライチェーンの変化があり、医療機器の供給不安が
生じることがある。サプライチェーンの変化に伴う供給不安の予防策を講じるこ
とができるように、医療上必要不可欠な医療機器のサプライチェーンの実態の把
握に向けて、仕組みの検討も含めて取り組む。[◎厚、◎経]



新型コロナウイルスの感染拡大下と同様に、有事には特定の医療機器の急激な需
要増大や上述のサプライチェーンの変化等により、平時では想定されない医療機
器の不足が生じることがある。平時からの需給動向の把握及び研究開発支援・上
市後支援・国産品への配慮等により平時から供給力を高めることや、有事には医
療上必要不可欠な医療機器を必要に応じ緊急で買取りする仕組み、感染のシナリ
オに応じて一定の準備が可能な場合には有事の備えとして医療上必要不可欠と考
えられる医療機器を予め一定数確保する仕組みの構築に取り組む。[◎厚、◎
経]
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