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○入院(その2)について-5 (106 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00118.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第495回  11/10)《厚生労働省》
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重症患者対応についての課題(小括)
(重症患者対応について①)
・ 院内心停止の発生前には、平均動脈圧や脈拍数、呼吸数、意識状態の変化等の前兆が現れる場合があるとされ
ている。
・ 患者の急変の兆候を捉え、致死性の急変に至るのを未然に防ぐことで、院内心停止を減らす取組として、「院
内迅速対応システム(RRS)」があるが、院内死亡を減少させるとのエビデンスがある。日本においても、特
に病床規模の大きい医療機関を中心に、一定程度RRSが導入されている医療機関が存在する。また、日本集中
治療医学会等により研修が開催されている。
(重症患者対応について②)
・ 救急・集中治療領域の重症患者の家族は、治療について代理意思決定という大きな負担を強いられているが、
家族に対する支援体制は十分ではないとされている。
・ 日本集中治療学会より、集中治療領域における終末期にある患者の家族支援の方法について指針が示されてお
り、家族の権利擁護、苦痛の緩和、信頼関係の維持、十分な情報提供、ケア提供場面への参加、の5つの中核的
要素を主軸としたアプローチの必要性が示されている。
・ 救急・集中治療領域の重症患者の診療において、治療に直接関与しない職員が、家族の意思決定を支援する役
割を担うことは有効であるとの調査結果があり、一般社団法人日本臨床救急医学会では、当該役割を担う「入院
時重症患者対応メディエーター」を認定するための講習会を開催している。
・ 医療従事者と患者の対話を促進するため、患者又はその家族等に対する支援体制の評価として、患者サポート
体制充実加算を平成24年より設けている。

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