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資料1-8                副反応疑い報告の状況について (80 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
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妊婦に対する新型コロナワクチンの安全性について
妊婦における新型コロナワクチン接種後の産婦人科的症状の報告頻度は、腹部の緊張や子宮痛が約3%であった一方、
出血・胎動減少・浮腫・血圧上昇・破水等の重度の症状は1%未満であった。
Komine-Aizawa et al1(J. Obstet. Gynaecol. Res., 2022)
研究内容:日本全国の妊婦を対象に、新型コロナワクチンの接種回数と副反応、
接種後の産婦人科的症状について、2021年10月5日ー11月2日にオンライン
調査により収集された自己申告データを解析した横断研究。

新型コロナワクチン接種後の妊婦から報告された
副反応と産婦人科的症状

結果:6,576名の回答が解析※1された。2回接種完了者が4,840名(73.6%)、
1回目のみ接種者が557名(8.5%)、未接種者が1,179名(17.9%)であった。
新型コロナワクチンによる主な副反応の発生率は以下の通り。
 接種部位の痛み: 1回目 96.84% 2回目 92.61%
 接種部位の腫れ: 1回目 30.03% 2回目 32.05%
 発熱:
1回目 12.08%
2回目 55.68%
新型コロナワクチン接種後に生じた主な産婦人科的症状の発生率は以下の通り。
 子宮の緊張・収縮: 1回目 1.65%
2回目 2.98%
 (性器)出血:
1回目 0.85%
2回目 0.79%
 子宮痛:
1回目 0.43%
2回目 1.06%
著者らは以下の通り報告している。
新型コロナワクチンによる副反応の発生率は妊娠していない女性の発症率2と同
程度であった。
産婦人科的症状については、約3%の妊婦が腹部の緊張や子宮痛を感じたが、
出血・胎動減少・浮腫・血圧上昇・破水等の重度の症状の報告は1%未満で
あった。これらの症状はワクチン未接種であっても一定の割合で生じるため、
ワクチンとの因果関係は不明である。
※1 アンケートへの回答が不十分だった場合は、接種者数にのみ含め、副反応の解析には含めなかった。
1. Komine-Aizawa S, Haruyama Y, Deguchi M, et al. The vaccination status and adverse effects of COVID-19 vaccine among pregnant women in Japan in 2021. J Obstet Gynaecol
Res. 2022.
2. Lee YW, Lim SY, Lee JH, et al. Adverse Reactions of the Second Dose of the BNT162b2 mRNA COVID-19 Vaccine in Healthcare Workers in Korea. J Korean Med Sci.
2021;36(21):e153.

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