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資料1-2 学会からの要望書【No.2021-2】 (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29581.html |
出典情報 | 医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会(第34回 12/6)《厚生労働省》 |
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(別添様式1)
3-3. 既存の治療方法
急性肺血栓塞栓症に対する既存の治療法としては、抗凝固療法が標準治療とされてお
り、重症例では出血リスクに応じて血栓溶解療法、肺塞栓除去術が使い分けられてい
る。複数の治療法を組み合わせる場合もある。
① 薬物療法
急性肺血栓塞栓症の治療の中核は抗凝固療法ならびに血栓溶解療法である。これらの
薬物的抗血栓療法の目的は、血栓塞栓子の局所伸展を抑制して溶解を促進し、血栓の
再塞栓化を予防することである。
1) 抗凝固療法
抗凝固療法は急性肺血栓塞栓症の死亡率および再発率を減少させることが明らか
にされ、治療の第一選択となっている。
抗凝固療法が禁忌でない限り、重症度によらず診断され次第、なるべく早く投与
を開始する。
投与期間は、一般的に初期治療期(7 日まで)、維持治療期(初期治療後~3 ヶ月)、
延長治療期(3 ヶ月以降)に分けられる。
出血のために抗凝固療法の開始あるいは継続が困難となった場合は他の治療法を
選択する必要がある。
使用方法
合併症
未分画ヘパリン
静脈あるいは皮下注射
出血:発症率 3~10%
起因性血小板減少症
骨粗鬆症
フォンダパリヌクス
皮下注射
起因性血小板減少症、骨粗鬆
症の発生率は低い
ワルファリン
経口(治療域にコントーロ
ールされるために 4~5 日)
出血
皮膚壊死
(単独治療では再発率が高い)
エドキサバン
経口で、速効性を有する。
出血 9.9%
リバーロキサバン
経口で、速効性を有する。
出血 7.8%
アピキサバン
経口投与
出血 7.5%
2) 血栓溶解療法
血栓溶解療法は、血栓塞栓子の溶解によるすみやかな肺循環の改善を目的とし、
血行動態的に不安定な急性肺血栓塞栓症に対して行われることが多い。現在,わ
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3-3. 既存の治療方法
急性肺血栓塞栓症に対する既存の治療法としては、抗凝固療法が標準治療とされてお
り、重症例では出血リスクに応じて血栓溶解療法、肺塞栓除去術が使い分けられてい
る。複数の治療法を組み合わせる場合もある。
① 薬物療法
急性肺血栓塞栓症の治療の中核は抗凝固療法ならびに血栓溶解療法である。これらの
薬物的抗血栓療法の目的は、血栓塞栓子の局所伸展を抑制して溶解を促進し、血栓の
再塞栓化を予防することである。
1) 抗凝固療法
抗凝固療法は急性肺血栓塞栓症の死亡率および再発率を減少させることが明らか
にされ、治療の第一選択となっている。
抗凝固療法が禁忌でない限り、重症度によらず診断され次第、なるべく早く投与
を開始する。
投与期間は、一般的に初期治療期(7 日まで)、維持治療期(初期治療後~3 ヶ月)、
延長治療期(3 ヶ月以降)に分けられる。
出血のために抗凝固療法の開始あるいは継続が困難となった場合は他の治療法を
選択する必要がある。
使用方法
合併症
未分画ヘパリン
静脈あるいは皮下注射
出血:発症率 3~10%
起因性血小板減少症
骨粗鬆症
フォンダパリヌクス
皮下注射
起因性血小板減少症、骨粗鬆
症の発生率は低い
ワルファリン
経口(治療域にコントーロ
ールされるために 4~5 日)
出血
皮膚壊死
(単独治療では再発率が高い)
エドキサバン
経口で、速効性を有する。
出血 9.9%
リバーロキサバン
経口で、速効性を有する。
出血 7.8%
アピキサバン
経口投与
出血 7.5%
2) 血栓溶解療法
血栓溶解療法は、血栓塞栓子の溶解によるすみやかな肺循環の改善を目的とし、
血行動態的に不安定な急性肺血栓塞栓症に対して行われることが多い。現在,わ
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