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資料1-2 学会からの要望書【No.2021-2】 (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29581.html |
出典情報 | 医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会(第34回 12/6)《厚生労働省》 |
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(別添様式1)
いる。
流体力学的血栓除去術
先端から生理食塩水を逆行性にジェット状に噴射しながらカテーテルを血栓内
に押し進め、ベンチュリー効果で生じる陰圧を利用して血栓を吸引する方法で
ある。企業の撤退が相次ぎ、現在は使用されていない。
③ 外科的治療
他の治療で救命できない症例が対象となっており、外科的治療を施行している症
例はそれほど多くない。血行動態が不安定な例では劇的な効果が得られるものの、
全身状態、併存疾患からの侵襲の大きな外科手術が適応とならない患者がいる。
【引用文献】文献 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7
本邦での既存の治療方法が上記に示すとおりである一方、米国における主な治療法は
抗凝固療法や血栓溶解薬である。しかし、これらの治療法は出血の合併率が高い。そ
のため血栓溶解薬を用いることなく早期に血栓を除去できる可能性がある、カテーテ
ル的治療に関心が寄せられることとなった。そのため欧米では、亜広範型及び広範型
の症例に対し、急性肺血栓塞栓症治療用として認可された INDIGO Aspiration System
や Inari 社の FlowTriever が、インターベンション専門医により様々な臨床状況下で
使用されている。
3-4.
既存の治療方法の問題点
既存の治療方法の問題点は以下のとおりである。
有効性
安全性
抗凝固療法
重症例に対してはその効果
は十分とは言えない。
凝固予防を行っていた症例
でも、術後早期に発症を認
めた。予防の限界もあると
思われる。
出血が危惧される。
悪性腫瘍を合併している場
合では、出血性合併症の頻
度が高い。
再発のリスクも高い。
血栓溶解療法
血栓量が極めて大量である
場合は、薬剤を投与しただ
けでは十分な効果は期待で
きない。
出血性合併症が懸念され
る。活動性出血や手術直後
は禁忌とされている。
経皮的血栓吸引術
肺塞栓症の治療用に設計・承認された吸引カテーテルが
ない。追加説明参照。
経皮的血栓破砕
海外では特殊なデバイスが数多く開発されてきたが、い
ずれのシステムも手技が煩雑であり、本邦では一般的と
はいえない。
16
いる。
流体力学的血栓除去術
先端から生理食塩水を逆行性にジェット状に噴射しながらカテーテルを血栓内
に押し進め、ベンチュリー効果で生じる陰圧を利用して血栓を吸引する方法で
ある。企業の撤退が相次ぎ、現在は使用されていない。
③ 外科的治療
他の治療で救命できない症例が対象となっており、外科的治療を施行している症
例はそれほど多くない。血行動態が不安定な例では劇的な効果が得られるものの、
全身状態、併存疾患からの侵襲の大きな外科手術が適応とならない患者がいる。
【引用文献】文献 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7
本邦での既存の治療方法が上記に示すとおりである一方、米国における主な治療法は
抗凝固療法や血栓溶解薬である。しかし、これらの治療法は出血の合併率が高い。そ
のため血栓溶解薬を用いることなく早期に血栓を除去できる可能性がある、カテーテ
ル的治療に関心が寄せられることとなった。そのため欧米では、亜広範型及び広範型
の症例に対し、急性肺血栓塞栓症治療用として認可された INDIGO Aspiration System
や Inari 社の FlowTriever が、インターベンション専門医により様々な臨床状況下で
使用されている。
3-4.
既存の治療方法の問題点
既存の治療方法の問題点は以下のとおりである。
有効性
安全性
抗凝固療法
重症例に対してはその効果
は十分とは言えない。
凝固予防を行っていた症例
でも、術後早期に発症を認
めた。予防の限界もあると
思われる。
出血が危惧される。
悪性腫瘍を合併している場
合では、出血性合併症の頻
度が高い。
再発のリスクも高い。
血栓溶解療法
血栓量が極めて大量である
場合は、薬剤を投与しただ
けでは十分な効果は期待で
きない。
出血性合併症が懸念され
る。活動性出血や手術直後
は禁忌とされている。
経皮的血栓吸引術
肺塞栓症の治療用に設計・承認された吸引カテーテルが
ない。追加説明参照。
経皮的血栓破砕
海外では特殊なデバイスが数多く開発されてきたが、い
ずれのシステムも手技が煩雑であり、本邦では一般的と
はいえない。
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