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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (85 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00019.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第30回 2/10)《厚生労働省》
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大阪市立大学大学院医学研究科公衆衛生学
福島若葉教授 監修

ワクチンの有効性を測るためのアウトカム指標・研究手法(1/2)
ワクチンの有効性を測るアウトカム指標には、感染予防効果、発症予防効果、入院・重症化予防効果の主に3つが挙げ
6か国中、米国、英国、ドイツの3か国は職種により追加接種対象を規定している
られ、感染予防効果は一般的に実証が困難とされている

ワクチンの有効性
を測るアウトカム
指標

指標の説明

実証の
難易度

一般的な実証の方法

実証における課題(例)

感染予防効果

感染そのもの
(無症状感染を
含む)を予防す
る効果



 ワクチン接種群と非接種群

 新型コロナウイルスのように

発症予防効果

有症状の感染を
予防する効果

低~中

 ワクチン接種群と非接種群

 医療機関等で検査診断された

入院・重症化
予防効果

入院・重症化に
いたる感染を予
防する効果

低~中

 ワクチン接種群と非接種群

 入院や重症化の基準が研究に

SOURCE: WHO

の間で、症状の有無にかか
わらず対象疾患に感染した
人の割合を比較

の間で、対象疾患を発症し
た人の割合を比較

の間で、対象疾患で入院・
重症化した人の割合を比較

無症状感染者も存在する場合
は、莫大な追跡・実証コスト
がかかる(介護施設入居者や
医療従事者等の特定の集団に
対象を絞り、症状有無にかか
わらず定期検査を行う等の工
夫が必要)

発症者を捕捉する場合、受診
行動が影響するため、正しく
効果を推定できないことがあ
る(例:医療機関へのアクセ
スが悪い、軽い症状の場合は
受診しない)

よって異なり、結果の比較や
解釈が難しいことがある
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