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こども家庭庁・厚労省保険局へ要望 (12 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/home/about/newsrelease/
出典情報 こども家庭庁・厚労省保険局へ要望(5/22)《日本看護協会》
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Ⅰ-1-3


小児患者に関するユニットマネジメントの推進

小児入院医療管理料を算定する病床に、小児以外の患者を入院させる場合、小児の特性を鑑
み、小児の心身の発達や安心安全な療養環境確保の観点から、小児病床の区域特定を要件と
されたい。

• 2018年より成育基本法が制定され、2023年に見直し内容が閣議決定された「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進
に関する基本的な方針(以下、成育医療等基本方針)」では、「小児及びその家族の安心安全な療養環境の確保を図る観点か
ら、小児科区域の特定などの対応を講ずることが望ましい」と追加され、小児科における区域特定の推進が求められている。
• 混合病棟の中でも小児病床を集めて区域特定する等、小児患者・家族が安心して療養生活を送ることができる環境整備が必要
である。少子化の影響で小児患者が減少する中で、小児の専門病棟を持つ医療機関が少ない状況を踏まえ、病床単位で小児入
院医療管理料を算定する場合においては区域特定を要件とされたい。
■小児患者は、多くの病院では成人との混合病棟に
入院しているが、混合病床の中で小児の担当者やチームを
分けるなどの対応をしている病院は限られている
図1

小児患者の入院先
小児の専門病棟

316
( 23%)
1049
(77%)

その他
1%

病棟のすべての看護師
が小児の看護にあたって
いる
73%
出典:日本看護協会 2020年病院看護実態調査

成人との混合病棟における看護管理上の課題
(%)

小児看護に関する看護職への教育や研修

62.9

親への対応

62.4
50.4

小児にも成人にも対応できる看護職のチーム編成

混合病棟の場合の小児患者の担当等
無回答・不明
1%

図3

小児の成長発達に合わせた看護の提供

成人との混合病棟

図2

■成人との混合病棟においては、様々な看護管理上の課題がある。

小児専門のチーム
を作っている
4%
小児を担当す
る看護師を決
めている
21%

*小児の入院はないと答えた病院を除いて集計

46.6

小児特有の設備の確保

37.9

同室患者(成人)に対する配慮

37.5

小児の病室と成人の病室を分ける等のゾーニング

35.7

特に課題はない

4.1

その他

3.5

無回答・不明

【成育医療等基本方針】

1
出典:日本看護協会 2020年病院看護実態調査

成育医療等基本方針(令和5年3月22日閣議決定)(抜粋)
Ⅱ成育医療等の提供に関する施策に関する基本的な事項
「小児及びその家族の安心安全な療養環境の確保を図る観点から、
小児科区域の特定などの対応を講ずることが望ましい中、医療機関
の実情を踏まえた適切な体制の整備を推進する。」

6