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こども家庭庁・厚労省保険局へ要望 (35 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/home/about/newsrelease/
出典情報 こども家庭庁・厚労省保険局へ要望(5/22)《日本看護協会》
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Ⅲ-3-1

緩和ケアチームの看護師に心不全看護に関する専門性の高い看護師の追加



緩和ケア診療加算や外来緩和ケア管理料の末期心不全への対象疾患拡大を受け、緩和ケア
チームの「緩和ケアの経験を有する看護師」の研修要件を満たす看護師について、緩和ケア
認定看護師等に加えて慢性心不全看護認定看護師、心不全看護認定看護師も認められたい。



2018年に「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が制定され、2020
年に国では循環器病対策推進基本計画が策定されたところである。診療報酬においても緩和ケア診療加算、外来緩和ケア管
理料等の対象疾患が拡大され、末期心不全の患者が対象となった。



現行要件では、緩和ケアチームの看護師が修了すべき「緩和ケア病棟等における研修」としては、緩和ケア認定看護師、
がん看護専門看護師等、悪性腫瘍患者の看護にかかる研修が認められている。



心不全では寛解と増悪を繰り返しながら長期療養となることが多く、治療と連動して時期ごとに適切な緩和ケアによる介入
が必要とされており、緩和ケアチームの中に専門的知識を持った看護師の関わりが必要である。

■高齢化に伴い、日本で心不全を発症する
患者は年々増加している。

■心不全看護認定看護師基準カリキュラム
科目名

教科目名

時間数

■慢性心不全看護認定看護師の配置に
より、緩和ケアへの取り組みが推進
される。

図1 日本における新規発症心不全の推移(推計)
(略)

科共
目通






65歳以上高齢者の
割合(%)
日本の総人口
出典:H.Shimokawa,他”Heart failure as a general pandemic in Asia”
European Journal of Heart Failure 17, 884–892(2015) より 一部改変












1.心不全看護概論
2.心不全の病態生理と診断および
治療
3.心不全の基礎疾患と合併症の
診断および治療
4.心不全患者の身体的・精神的・
社会的側面の評価
5.心不全患者の症状マネジメント
6.心不全患者の療養支援
7.心不全患者への急性期のケア
8.心不全患者の在宅療養支援
9.心不全患者の意思決定支援と
緩和ケア

行 特 (略)
為定
実演
習習

(略)

380
15
30
15
30
195
15
45
15
15
15

循環器専門医研修施設1,004施設に
対して実施した調査では、慢性心不
全看護認定看護師が配置されている
施設は、認定看護師を配置していな
い施設と比較して、心不全患者に対
する緩和ケアを目的としたカンファ
レンスが有意に実施されていた。
(オッズ比:1.8, 95%信頼区間1.22.7,p=0.005)
※病床規模にて交絡調整

60

出典:山口史隆, 他「全国アンケート調査による、慢性心不全
看護認定看護師と緩和ケア認定看護師の心不全緩和ケアに
対する取り組みの比較」心臓 Vol52,No2,p128-35(2020).

165
合計時間数 800

29