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こども家庭庁・厚労省保険局へ要望 (31 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/home/about/newsrelease/
出典情報 こども家庭庁・厚労省保険局へ要望(5/22)《日本看護協会》
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Ⅲ-1-1



精神病棟における看護の質の向上

認知症治療病棟においては、重度の認知症患者を対象とした急性期治療を行っており、密度の
高いケアが必要であるため、看護配置基準を15対1に引き上げられたい。
病院機能評価等の第三者評価を受審し、ケアの質向上に取り組む病院の取組みを評価されたい。



認知症治療病棟においては、精神症状及び行動異常が特に著しい重度の認知症患者を対象として、急性期に重点をおいた集
中的な認知症治療病棟入院医療を行っている。急性期のBPSD症状等が激しい患者を多く抱えており、なおかつ身体合併症を
併発している患者が約3割に上っている。



現行要件では認知症治療病棟入院料1の看護配置基準が20対1、認知症治療病棟入院料2が30対1となっているが、更に高い
配置が必要と考えられることから、新たに配置基準を15対1に引き上げられたい。



また、精神科領域における医療の質の向上に向けて、病院機能評価等の第三者評価の受審や研修受講等、患者中心の医療提
供やケアの質向上に取り組む病院の取組みを評価されたい。
■精神病棟においても身体合併症がある患者は多く入院しており、特に
認知症治療病棟では重度の認知症と身体合併症を併発する高齢者が
多いことから、きめ細かな看護ができる体制を整備する必要がある。
表1

認知症治療病棟の入院患者の背景

約3割は身体合併症ありの患者

■日本医療機能評価機構による病院機能評価事業において、
精神科を主機能とする病院では全体と比較して認定率が低い
図2

病院機能評価の認定状況

全国の病院における認定率

精神科を主機能とする
病院の認定率

認定率16.4%

認定率24.6%
身体合併
症なし

平均値

入院患者

n=71

精神疾患
のみ
n=57

精神疾患
で入院
n=52

身体疾患
で入院
n=42

77.9人

63.6人

21.6人

1.3人

出典:令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和4年度調査)精神医療等の実施状況調査

173

2,008

身体合併症あり

6,144
883
下記データをもとに日本看護協会で作成
認定病院数:令和5年4月7日付審査結果(医療機能評価機構HP)
全国の病院数:医療施設動態調査 令和5年1月結果

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