Ⅱ-1-1
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小児病棟における看護補助者の配置の評価

小児病棟入院管理料を算定する病棟において、看護職員と看護補助者との役割分担を進め、
看護職員が小児患者への看護に集中することで、親子ともより安心して過ごせる入院環境を
整備するため、看護補助者の配置に対し加算を新設されたい。

• 小児患者のケアにあたっては、母乳の管理・分注、頻回な哺乳の準備や片付け、ADLが自立していない小児の生活支援やシー
ツ交換も頻回に必要であり、小児特有の周辺業務も生じている。一方で、現在看護補助者の配置に対する評価がなく、看護師
が周辺業務の多くを担っている現状がある。
• 家族が付き添いを希望する場合の家族の負担や疲弊も課題となっており、また付き添い家族がいない場合にも子供の成長発達
を促し、患児が安心して過ごせるための頻回かつ細やかな見守りや関わりが求められている。
• 看護補助者を活用し周辺業務を委譲することで、看護職員によって、小児患者の早期回復に向けた治療やケア、成長発達を促
すかかわりや理解度に合わせた丁寧な説明、子供の自己決定の尊重など、より一層一人一人の小児患者に合わせた対応が可能
となると考えられる。
■小児病棟では、看護師が寝具交換や環境整備等
の周辺業務を多く担っている
図1

■看護補助者に業務を委譲することにより、「入院患者に対する観察
頻度の増加」などの業務時間が増加した。

看護師がすべて/ほとんど担っている割合

図3 看護補助者に業務を委譲したことで、業務時間を増やすことが
できた看護職員の業務（複数回答、n=1,410）

出典：山本光映他，小児病棟の夜勤に関する看護体制の実態を明らかにする質問紙調査～第二報日勤帯・夜勤帯における
看護師の業務の差について～日本小児看護学会第第32回学術集会講演集,ｐ150,2022.

■看護職員の負担軽減策として、看護補助者等を活用した取組に効果がある。
図2

看護職員の負担軽減策の効果

小児病棟においても安全・
安心で効率的な看護の提供
のためには、看護補助者の
活用は必須。
出典：令和3年12月8日 第503回中医協総会総-4-3

出典：令和元年11月15日 中医協 第59回診療報酬改定結果検証部会 検-3-2

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