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総-3○歯科医療について(その1) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00196.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第549回 7/12)《厚生労働省》
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歯科医療提供体制等に関する検討会中間とりまとめ(案) (抜粋)①
1 はじめに
食べることは生きることの基本であり、地域包括ケアシステムの構築をはじめとして、地域保健・医療における歯科保健医療の役割は重要である。高齢化の進展
に伴い、歯科医療機関では、これまでのう蝕や歯周病等への対応に加え、在宅歯科医療や口腔機能の維持向上への取組の重要性が増している。
2 歯科保健医療の動向
○ 歯科疾患予防の充実によるう蝕等の歯科疾患の罹患状況の改善に伴い、今後は従来から行われている歯の形態回復に関連した歯科治療だけではなく、機能
回復や歯科疾患等の予防・重症化予防、管理等の重要性が増加することが予想される。
○ また、高齢者は、基礎疾患に伴う健康状態や日常生活自立度の変化、必要とされる口腔管理等が様々であり、居宅や介護保険施設での訪問歯科診療等、歯
科保健医療を提供する場所や治療内容等が多岐にわたる。
○ そのため、各ライフステージにおける歯科医療の需要に対し、効果的な歯科医療を提供するため、診療ガイドライン策定等により信頼性の高いエビデンスに基
づいた治療技術を現場へ普及・定着させていくことが重要である。
3 これからの歯科医療の提供体制について
(1)かかりつけ歯科医の役割
○ かかりつけ歯科医には、歯科治療はもちろん、成長発育期における健全な歯列育成や口腔衛生習慣の習得等のための対応、予防・重症化予防、患者の基礎
疾患や服用薬剤についての理解等が求められる。これに加え、歯科医療ニーズの多様化に伴い、口腔機能の向上や介護予防、周術期における口腔の管理、
訪問診療や障害者への対応、終末期等の口腔の管理等、求められる対応が多岐にわたってきている。
○ 患者意識も変化しており、「痛くなったら歯科に行く」というのではなく、かかりつけ歯科医を持ち、定期的に受療する等、予防・重症化予防等へのニーズも増加し
ている。
○ 多様化するニーズに対応するため、病診連携、診診連携も含めて、様々な医療機関や関係機関と連携体制を整備する必要がある。
○ 災害時や新興感染症感染拡大時等の有事の際の地域における歯科保健医療活動等も期待されていることから、歯科医療機関において災害時の備え等も含め
た歯科保健指導、災害時の支援等も期待される。
(2)歯科医療機関の機能分化と連携
○ 国民・患者にとって、生涯を通じていつでも安心して歯科医療を受けることができる歯科医療提供体制を構築するために、地域における「連携」について、「いつ」
「誰が」「何を」行うのか等、具体的に検討することが重要である。
○ そのためには、各歯科医療機関の機能を把握し、見える化をすることも有用な方法である。例えば、歯科専門医、訪問歯科診療を実施している歯科診療所、当
該歯科医療機関が対応している診療内容等が挙げられる。
○ 歯科診療所は常勤歯科医師が1人であることが多いことから、多様化するニーズに対して、診療所単位で対応することが困難になってきており、地域においてカ
バーできるような体制づくりが必要である。
○ 歯科診療所の規模の拡大・多機能化については、マネジメントの在り方やモデルを提示することも期待される。また、ICTを活用することにより患者等にとって有
効な歯科診療が提案されることも期待される。
○ なお、歯科医療提供体制の構築に際しては、今後の人口減少にも鑑み、新たに資源を設置することのみではなく、既存の歯科医療資源(病院、有床診療所、診
療所等)を踏まえ、それぞれの地域の歯科医療資源に応じた機能分化や連携の在り方等、地域特性に応じた歯科医療提供体制の構築を検討すべきである。ま
た、当該地域に不足している機能については、その原因の分析を行うことも重要である。
出典:令和5年5月31日 第8回歯科医療提供体制等に関する検討会 資料1-1から抜粋、下線は医療課で付与

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