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総-3○歯科医療について(その1) (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00196.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第549回 7/12)《厚生労働省》
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医療・介護における口腔管理の課題

意見交換 資料-4参考1
R 5 . 3 . 1 5

○ 口腔の状態は全身の疾患の影響等により変化するため、例えば脳卒中患者では、急性期では摂食嚥下障害への対応が、
回復期や維持期では義歯への対応が多いなど、歯科治療のニーズも変化する。
○ 回復期や生活期では歯科のかかわりがない場合も多く、転院により口腔機能管理が途切れる可能性がある。
○ 入院により歯科治療や口腔管理が中断し、口腔内の状況の悪化や口腔機能の低下が進行することが指摘されている。
歯科治療のニーズ(急性期、回復期、維持期)

脳卒中患者における口腔管理の課題

○ 脳卒中患者で食事に問題のある高齢者に対する歯科治療のニーズとして、
急性期では摂食嚥下障害への対応が、回復期でや維持期では義歯への対応
が多い。
歯科治療の
ニーズの内容

摂食嚥下リハ

口腔ケア

義歯

う蝕処置

口内炎対応

その他

維持期

14.5

回復期

18.3

急性期

25.0
25.0

20%

抜歯

46.1
29.8

37.0
0%

○ 回復期や生活期では歯科のかかわりがない場合も多く、転院により口腔
機能管理が途切れる可能性がある。
○ また、回復期や生活期においては、口腔機能管理の提供量は減少する。

23.5
40%

9.6

25.9
60%

11.1
80%

100%

脳卒中と口腔機能. 古屋純一.日補会誌 Ann Jpn Prosthodont Soc 12 : 309-315, 2020
図「病気による歯科的ニーズの違い」を元に作図

出典:脳卒中と口腔機能. 古屋純一.日補会誌 Ann Jpn Prosthodont Soc 12 : 309-315, 2020

地域と多職種でつなぐ脳卒中患者の口腔機能管理. 古屋純一. 老年歯科医学 34 27-33 2019
図 脳卒中患者における口腔機能管理の問題を元に作図

出典:地域と多職種でつなぐ脳卒中患者の口腔機能管理. 古屋純一. 老年歯科医学 34 27-33 2019

在宅歯科医療の課題
在宅歯科医療に関する現状と課題
➢ 在宅歯科医療に関して、医科歯科連携の推進、歯科医療と介護との連携の推進及び歯科医療機関間(歯科診療所間、病院歯科と歯科診療所)における連携
の強化が課題である。
➢ 入院により歯科治療や口腔管理が中断し、その間に口腔内の状況の悪化や口腔機能の低下が進行することが多く、退院後に「痛くて食べられない」等の訴え
がでて初めて、家族やかかりつけ医からかかりつけ歯科医に連絡が入り、治療を再開するケースが多い。
➢ 要支援・要介護高齢者の口腔内の状況は良好とはいえないことが多く、潜在的な歯科医療や口腔ケア等のニーズがあると考えられるが、患者からの訴えがな
い場合はそのニーズを把握することが難しいため、介護支援専門員等も含めた要支援・要介護高齢者に関わる他職種との連携が必要である。
出典:在宅歯科医療の充実に向けた議論の整理(在宅歯科医療の提供体制等に関する検討会報告書、令和元年6月10日)

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