総-3○歯科医療について(その1) (84 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00196.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第549回 7/12)《厚生労働省》 |
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歯周病の継続管理
○ 歯周病の主因子である細菌性プラークは口腔内に常在する。また、外傷性因子も口腔内に常に存在することから、適切な歯周治療を行っても
4mm以上の歯周ポケットや根分岐部病変などが残存する場合がある。
○ 歯周病患者へのモチベーションの効果は時間とともに低下するほか、(略)口腔内の環境は時間の経過とともに変化する。さらに、全身的因子
の影響をうけることもあることなどから、歯周病は再発、重症化する可能性が高い。
○ (略)患者のモチベーションを高め、プラークコントロールを中心とした日常生活上の指導を基盤とする(略)継続的な管理を行うことが最も重要
である。
出典:「歯周治療のガイドライン2022」(特定非営利活動法人 日本歯周病学会編) から引用
継続管理の種類
状態
目的
治療内容
①歯周病再発の予防
適切な間隔でのメインテナンスによる
口腔衛生指導(プラークコントロール)
②新たな歯周病発症部
・全てのポケット4mm未満であ 位の早期発見
専門的機械的歯面清掃
りBOP(-)
③良好な歯周組織環境 スケーリング・ルートプレーニング
・動揺度(-)
の長期にわたる維持
・根分岐部病変(-)
・細菌数、抗体価:Low Risk
メインテナンス
治癒
歯周病重症化予防
治療
進行予防
サポーティブペリオ
ドンタルセラピー
(SPT)
病状安定
リコール間隔
各種検査情報や行われた
治療などから決定。
①歯周病の重症化予防 適切な間隔での歯周病重症化予防治療による プラークコントロールを含む
口腔衛生指導(プラークコントロール)
②新たな歯周病発症部
患者の協力状態や歯周組
・全てのポケット4mm未満であ 位の早期発見
専門的機械的歯面清掃
織の状態によるが、一般的
るがBOP(+)
には1~3か月ごと。
③良好な歯周組織環境 スケーリング・ルートプレーニング
・動揺度(±)
の長期にわたる維持
・根分岐部病変(±)
・4mm以上のポケットが存在
するがBOP(±)
・動揺度(±)
・根分岐部病変(±)
・細菌数、抗体価:Middle Risk
①病状安定部位を維持 適切な間隔でのSPTによる
あるいは治癒させるた 口腔衛生指導(プラークコントロール)
めの治療
専門的機械的歯面清掃
スケーリング・ルートプレーニング
②新たな歯周病発症部
位の早期発見
歯周ポケット内洗浄
③良好な歯周組織環境 歯周ポケット内抗菌薬投与
の維持
外傷性因子の除去(咬合調整、固定)
出典:「歯周治療のガイドライン2022」(特定非営利活動法人 日本歯周病学会編) 表16を一部改変
歯周組織の状態や患者の
プラークコントロールの程
度により異なるが、一般的
には1~3か月ごと。
状況変化に応じて適宜増
減。
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